離乳食を開始したけれど、スプーンを嫌がり進まない

赤ちゃんにとってスプーンは、初めての硬い異物です。これまでは柔らかな乳首に触れて吸えば、栄養のある食事が口に入ってきました。それが硬いスプーンを口に押し込まれ、食べたことのないものが入ってくるのですから、赤ちゃんにしてみたら、ちょっとしたパニックではないでしょうか。

もちろん中には、なんの抵抗もなくスプーンで麦茶を飲み、そのまま離乳食へ進める子もいます。けれどそういった赤ちゃんのほうが、少ないのです。

初めてのものに対して嫌がるのは、その子の個性だと思って、お母さんもおおらかにかまえていてください。緊張してスプーンを握っている様子を見たら、赤ちゃんも警戒してますますスプーン嫌いになってしまいます。

スプーンを持たせる

食事中、振り回したり、投げたりするかもしれませんが、スプーンを持たせてみましょう。歯固めのように噛んだり、おもちゃ感覚で舐めてくれればいいのです。

遊び飽きたころに、スプーンの先に離乳食を少し塗りつけます。おかゆや果物のピューレなど、のり状のものがいいでしょう。

スプーンに味のあるものが着いている、そんな感じで興味をもったら、もう一さじ舐めさせてみてください。このとき、お母さんも楽しそうに、「おいしいね」「おりこうさん」などと声をかけてあげてください。

スプーンはおいしい味がする、舐めるとお母さんがにこにこしていると、赤ちゃんにとっての楽しい情報が、スプーンに結びつけばいいのです。

スプーンの形はいろいろ、これが絶対にいいというのはない

どうしてもスプーンを嫌がるようなら、そのスプーンの形状が嫌いなのかもしれません。別のものに変えてみましょう。

赤ちゃん用のプラスチックのスプーン、シリコンでできた柔らかいスプーン、先の小さなティースプーン、木のスプーン。主立ったものでも、こんなに種類があります。

金属の冷たい口当たりがいい子もいれば、シリコンの噛んでも柔らかい、ふにゃふにゃした感触が好きな子もいます。。赤ちゃんの食器セットに入っていたものだとしても、すべての赤ちゃんが気に入るスプーンではないのです。

お気に入りが見つかるまで、何本か用意して試してみましょう。スプーンばかりそんなに必要ないと思われるかもしれませんが、使わなかったものはこの先、子供のおもちゃに転用すればいいだけです。

スプーンの代わりになるもの

スプーンがなくても、離乳食はあげられます。お母さんの指先につけて、赤ちゃんに舐めさせるという方法、これだと食べてくれる子もいるようです。

お箸で少しずつ口に運ぶというお母さんもいますが、この場合、箸先に気をつけてください。赤ちゃんは思いもよらない動きをしますから、顔の前にずっと箸先を向けておくのは危険です。

赤ちゃんせんべいの先に、おかゆや野菜のピューレを塗って、少しずつ食べさせるというのもおすすめです。硬いスプーンと違って、舐めていると柔らかくなっていくので、スプーンの触感が嫌な子に試してみてください。

離乳初期はスプーンの使い方を覚えるのではなく、食べ物の味を覚える時期です。おいしいとわかれば、自然とスプーンも嫌がらずに食べるようになりますから、焦らずに離乳食を進めていってください。