フランスの子供はなんでも食べる、といわれていて、これはフランスならではの幼児期からの食育が影響しているといわれています。日本でもフランス流の食育が注目されており、家庭での食育に取り入れている人が増えています。そこで今回は、日本の食育にも取り入れたいフランス流の食育を紹介します。フランス流の食育で食事が大好きな子供に育てましょう。

2歳ごろからお手伝いをさせよう

フランスでは小さいうちから食事に関わるようにしつけられます。2歳ごろになると、お皿やスプーン、フォークなどのカトラリーをテーブルに運び、それぞれの席に並べるお手伝いを任せます。ただお皿を並べるだけの簡単なお手伝いですが、「カトラリーを並べるのはあなたの仕事よ」と任せることで自主性が育ち、積極的にお手伝いをするようになります。食事の前にお手伝いをさせることで、子供が遊びの時間と食事の時間の区別をつけやすいというメリットもあります。食事の用意ができたのに遊びに夢中でなかなか食卓につかなくて困っているという家庭では、ぜひ食器を運ぶお手伝いを取り入れてみてください。お手伝いをすることで「これからご飯だ!」と気持ちの切り替えをスムーズにすることができます。

出されたものは最低ひと口は食べることがルール

幼いうちは、食べたことのない料理が食卓に上がると、ちょっと警戒して食べたがらないということもよくあります。フランスでは家庭でも食前酒から始まり、スープや前菜、主菜とコース料理のような形で食事を楽しみます。子供には一品の量を少なく盛り付け、ワンプレートで食べられるように提供することが一般的です。そして出された料理はすべて食べなくてもいいけど、絶対にひと口は食べることがルールとなっています。これは好き嫌いをなくすという意味もありますが、子供も大人と同じ扱いをしてあげることで子供は特別ではない、ということを教える意味も持ち合わせています。すべて食べられなくてもひと口ずつ食べればそれ以上強制することはありません。デザートまでは自由に遊んでいいのですが、決して大人の食事の邪魔をしないことを幼いころから言われます。大人が楽しく食事をしている姿を見せることで、少しずつ食事の楽しさを学んでいくという考えです。

食材の話をして興味を引き付ける

すべての食事を食べられなくても強制しない、と紹介しましたが、何もしないわけではありません。苦手な食べ物がありなかなか口に運べないときは、その食材について話をします。「真っ赤できれいな色だね」「食べるとどんな音がするかな、聞いてみて」など見た目や食感のことを話して興味を引きましょう。食材を活かした調理法が主なフランスでは、食べることの楽しみを知ってもらうために食育を行います。食材について話をしているうちに少しずつ理解し、成長とともに「食べてみようかな」という気持ちにさせることが目的です。

楽しいお食事会も頻繁に開く

フランス人は食事の時間が大好きで、家族や友人と会話を楽しみながら長時間食事を楽しみます。週末など時間があるときは、子供にも積極的に料理に参加させて楽しいお食事会を頻繁に開きます。イベントとして食事の準備に参加させ、出来上がった料理をみんなで食べることは子供にとってはいい経験になります。フランスでは食事中にテレビやスマホを見ることはほとんどなく、会話をすることが楽しみのひとつです。大人が食事の時間とくつろぐ時間をしっかり区別していることも子供の食事のマナーの良さにつながるのではないでしょうか。