メニューがマンネリ化する離乳中期

離乳初期はメニューに困ることはありません。おかゆと野菜のペーストを作ればいいだけです。野菜の種類を少しずつ増やしていけば、毎日の離乳食にも変化があるでしょう。

マンネリ化で悩むのは、2回食になった離乳食中期からではないでしょうか。2回の食事に、どう変化をつけていいかわからず、いつも同じメニューになってしまいがちです。朝も夜も同じでは、赤ちゃんにいろいろな食べ物を覚えさせるためには、あまりいいことではありません。

大人の食事でしたら、同じ食材でも焼く、蒸す、炒める、揚げる、煮ると調理方法は様々です。ところが離乳食となると、揚げると炒めるはまだ使えません。焼く、蒸す、煮る調理法をうまく利用して、新しいメニューを加えていきましょう。

大人のメニューから考える

お母さんの食事は、毎日同じではないでしょう。朝食はご飯でも、昼食は麺類だったりします。ではそこで、昼食をうどんにして、その中から2本ほど、赤ちゃんのために残しておきます。

夕食にはカレイの煮付けと、ホウレンソウのおひたし、豆腐の味噌汁を用意するとします。カレイの身をほんの一切れ、電子レンジで加熱してほぐしておきましょう。それに豆腐と細かく切ったホウレンソウを混ぜ、お出汁で味付けすれば1品できます。薄味でくたくたに煮たうどんを主食にして、カレイと豆腐の煮物をあげましょう。

毎回赤ちゃんのためだけに作るのが面倒で、大量に作って冷凍しているでしょう。忙しい毎日ですから、そういった工夫も大切ですが、親の食事と同じもので、手早く作れるメニューも心掛けてみてください。

朝は作り置きのメニュー、夜は毎日親と同じ食材でのメニュー。これだけでマンネリ化はかなり避けられます。ただし赤ちゃんの月齢に相応しくないものは、 無理して調理するのはやめましょう。

好き嫌いが離乳食のマンネリ化を進めてしまう

離乳後期になってくると、赤ちゃんの好みもはっきりしてきます。嫌いなものができはじめ、それをだすと食べなくなるのです。

お母さんはなんとか食べてもらおうと、どうしても好きなメニューばかり出すようになります。そうなると離乳食のマンネリ化になってしまうのです。

好きなものしか食べないのは、好きなものがでてくるからです。だしたものを食べないと心配になるでしょうが、苦手なもの、食べたことのないものも、1日の食事のうち、一番お腹が空いているときにだしてみてください。

離乳後期になれば、主食もご飯だけでなく、パンやパスタなども食べるようになります。3食のうち1食は、ご飯以外のものにしてみましょう。

ご飯なら食べるからと、毎食ふりかけご飯ですませたりしてはいけません。この頃になれば、赤ちゃん用に調理された、チャーハンやドリアなども食べられます。ご飯が好きなら、調理を工夫して、目先に変化を与えることが大切です。

同じものばかり食べていても、食べるならいいだろうと思うかもしれません。外国の離乳食事情をみれば、同じものしか食べさせていない国もありますから、それでもいいように思えます。

ですが日本には四季があり、食材の旬があります。季節ごとに様々な食べ物を味わえるのですから、おいしい体験のできる食育をしていきたいものです。

野菜たっぷりおでんで子供も大人も大満足

寒い季節が近づくと、鍋物が恋しくなります。大根は煮込むと柔らかくなるので、幼児食でも定番の野菜として扱われています。大根は煮て食べることがほとんどですが、おでんにすることでよりだしのうまみを感じることができるのでおすすめです。今回は、野菜をたっぷり食べられるちょっと変わったおでんを紹介します。子供も大人も大満足のおでんを、家庭の定番メニューに加えてみてはいかがでしょう。

しっかりだしを取ることが基本

幼児食で重要視されているのは、塩分を控えめにすることです。味に深みがないと塩分を足したくなりますが、かつお節や昆布からしっかりだしを取ることでうまみがアップし、少ない塩分でもおいしく食べることができます。

・水1リットル

・かつお節20g

・昆布10g

昆布の表面を乾いた布でさっと拭き、汚れを落としておきます。鍋に水と昆布を入れて30分から1時間ほどそのままにし、うまみエキスをじっくりと抽出させていきます。鍋を火にかけ、沸騰直前になったら昆布を取り出し火を止めます。かつお節を入れ、ゆっくりと鍋底に沈むまで2分から5分ほど置いたら、キッチンペーパーを敷いたざるで漉して完成です。この分量を基本に、使う分量に合わせて材料を増やすなどしてください。

大根は下茹でして柔らかく

大根は輪切りにし、2mmほどの厚みで皮を剥きます。鍋に大根を入れ、たっぷりの水を入れたら火にかけて40分から1時間ほど、竹串がすっと通るまで下茹でしておきましょう。下茹でした大根はとてもやわらかく、だしがしみやすくなるので必ずやっておきたい下準備です。ニンジンも一緒に下茹でし、おでんに入れるのもおすすめです。

練りものだけじゃない、栄養満点のおでん

おでんというと大根と練りものがたっぷり入っていて、栄養面で偏っているような気がするという人もいるかもしれません。練りものを入れることで魚介のうまみがプラスされ、おでんのコクがアップします。練りものもたっぷり入れたいですが、おでんから野菜をたっぷり食べられるとうれしいですよね。ここではちょっと変わっているけれど、おでんに入れるとおいしいおすすめの具材を紹介します。

・トマト

トマトと昆布のうまみ成分の構成がよく似ていることから、かつお節との相乗効果によりうまみがアップするといわれています。そのためトマトとかつお節の相性はばっちりです。中玉のトマトは皮を剥きそのまま、ミニトマトはくしに刺してお鍋に入れてください。

・玉ねぎ

玉ねぎは香味野菜なのでうまみがたっぷりです。小玉の玉ねぎを丸ごとおでんに入れて、トロトロになるまで煮込んで食べてみてください。だしがしみわたり、玉ねぎの甘みがぐっと引き立ちます。

・卵焼き

おでんにゆでたまごは定番ですが、小さな子供にはモソモソして食べづらさを感じてしまうことも多いです。卵焼きならふわふわで食べやすく、だしがしみてより一層おいしさがアップします。ひじきやニンジンを入れた卵焼きをおでんに入れてもいいですね。

・肉巻きぎゃべつ

ロールキャベツをおでんに入れる家庭もありますが、ロールキャベツをわざわざ作るのは手間がかかります。下茹でしたキャベツを食べやすい大きさに切り、それを薄切りの豚肉で巻いて爪楊枝で刺したものをおでんに入れてみてください。キャベツも肉もやわらかく、だしの味を楽しむことができます。