いつ頃から大人と同じごはんが食べられるのか

大人と同じごはんが食べられるのは、個人差はありますが、離乳完了期の1歳から1歳半頃が目安です。けれど離乳が完了したといっても、いきなり大人と同じものすべてを食べられるわけではありません。

カレーライスで考えてみてください。大人好みの辛さでは、幼児は食べられません。キムチ鍋や麻婆豆腐も、辛くて食べられないでしょう。なにもかも同じというのは、無理なのです。

3歳ぐらいになれば、消化機能もかなり発達しますが、それでもまだしばらくは、幼児向けの食生活を続けるべきではないでしょうか。

離乳後期から完了期の主食

軟飯から、普通のごはんになります。大人は硬めのごはんが好きな家庭でしたら、もう少しの間赤ちゃんだけ軟飯でもいいでしょう。

炊き込みごはん、ちらし寿司など食べられるようになります。酢飯の酢がきついと嫌がるようでしたら、赤ちゃんだけは酢飯でなく、普通のごはんにちらしの具を混ぜ込んでください。

チャーハン、ピラフなども食べられます。気をつけたいのは、味付けを濃くしない、薄口で調理です。大人がその味で物足りないようなら、味付けの段階で取り分けましょう。

麺類も食べられるようになりますが、蕎麦だけは注意しましょう。蕎麦アレルギーは、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性がある、気を付けたいアレルギーの一種です。

最初に蕎麦を1口食べさせた後、発疹が出たり、口の周りが赤くなったら、蕎麦アレルギーの可能性があります。蕎麦を食べさせるのは、当分控えたほうがいいでしょう。1度病院を受診し、蕎麦アレルギーか確認しておいたほうがいいです。

消化能力の高まった、3歳以降に初めて蕎麦を食べた場合、アレルギーの発症率は低いようです。赤ちゃんが蕎麦を食べたがったら、そうめんで代用してください。

離乳後期から完了期のおかず

肉も魚も、かなりの種類食べられるようになりますが、刺身など生ものは食べないほうがいいです。

小骨の多い魚は、与えるときに注意してください。まだ口の中で小骨を避けたりするのがうまくできないので、丸呑みして喉に小骨が刺さったりします。そんなことで魚嫌いになってはいけないので、注意しましょう。

肉は脂の多い部分は、食べさせないほうがいいでしょう。大きなかたまりは飲み込みにくいし、喉につまらせるので、細かく切って与える工夫が必要です。肉類は、よく火を通して食べさせるようにしてください。

この頃になると、唐揚げやハンバーグといった肉料理が大好きになって、そればかり食べたがるようになります。唐揚げの味付けは、あまり濃くならないように気をつけ、欲しがっても1度の食事で1つぐらいにしておきましょう。

ハンバーグも濃厚デミグラスソースや、たっぷりのケチャップではなく、少量のケチャップで味付けして食べさせます。

濃い味に慣れてしまうと、そのままずっと濃い味好きになってしまいます。素材のよさを味わえる、薄味で続けましょう。

大人がワインとともに楽しむ、生ハムやチーズ。日本酒の肴の塩からやからすみ。こういったものは、欲しがっても与えてはいけません。塩分の含有量が多く、腎臓に負担がかかります。

チーズを与えるなら、塩分の少ない子供向けのものにしましょう。モッツアレラチーズやクリームチーズは、塩分が控えめです。

調理器具はいつまで消毒するべきなのか

ほ乳瓶の煮沸消毒は、4ヶ月ぐらいまでは続けて欲しいところです。5ヶ月以降に開始される、離乳食の調理器具は、それほど神経質になることはありません。清潔さを保つために、使い終わったらすぐに洗えばいいのです。

けれど気をつけなければいけない時期もあります。ノロウィルスやインフルエンザが流行しているときと、夏になって食中毒が多くなる時期などです。

赤ちゃんでなくても、不潔なもので調理すれば病気になったりしますが、症状の重さが赤ちゃんと大人では大きく違います。病気にさせてしまって後悔するまえに、調理器具をきちんと消毒して、健康に過ごしましょう。

赤ちゃんはばい菌に弱い?

生まれてすぐの赤ちゃんは、お母さんの免疫を持っています。そのため雑菌に対する抵抗力はあるのですが、それも6ヶ月ぐらいまでの間に、使い果たしてしまうのです。そこからまた新たに、自己免疫力を育てていきますが、育つまでの間は雑菌に注意が必要になります。

4ヶ月までほ乳瓶の煮沸消毒が必要なのは、赤ちゃんに十分な抵抗力が育っていないからなのです。完全母乳の場合は、常に清潔に気をつけ、乳腺炎にならないよう注意しましょう。

雑菌になれていく離乳期

首がすわり、寝返りもうち、お座りもできるようになると、赤ちゃんの世界はどんどん広がっていきます。それにつれて赤ちゃんの手は、様々なものに触れていくでしょう。触れたものに付着した雑菌が、口の中に入ってしまいますが、それによって赤ちゃんは抵抗力を育てていくのです。

離乳食の初期は、よく煮たおかゆや野菜です。加熱処理したものですから、離乳食そのものに心配はありません。与える食器、フードボウルやスプーン、お皿などは、煮沸までする必要はありませんが、常に清潔なものを使うべきです。

食洗機があれば、利用するのに問題はありません。高温のお湯で洗って乾燥もしてくれますから、お母さんとしてはとても助かるでしょう。ただし食洗機の中に、放置しっぱなしはよくありません。洗浄が終わったら、必ず早めに取り出しておきましょう。

手で洗う場合、洗剤とスポンジは、赤ちゃん用にわけたほうがいいです。濡れたまま放置されたスポンジは、雑菌が繁殖しています。しかも離乳食ではあまり利用しない、油物を洗ったりもするので、嫌な匂いがついていることもありますから、赤ちゃん用とはわけるべきでしょう。

洗剤は普段使っているものでも問題ないのですが、十分にすすいで洗剤を落としてください。不安でしたら、離乳食の間だけでも、赤ちゃんにも安心な洗剤を選んで使用しましょう。

まな板、包丁はより清潔に

まな板は肉や魚を調理しますから、どんなに気をつけていても、やはり菌がすみつきやすいものです。できれば離乳食作りには、まな板もわけて使いましょう。

シートまな板という薄手のものがありますから、それを赤ちゃん専用として使うといいでしょう。薄手でも、調理しづらいことはないと思います。使用後は丁寧に洗い、水気を切って干しておけば安心です。

包丁も肉や魚を調理した後は、特に念入りに洗ってください。豚肉や魚の内臓を処理した後は、まな板と一緒に熱湯を掛けての消毒をおすすめします。またはキッチン用の漂白剤を使用するなどして、清潔を保ってください。

見た目もおいしいちらし寿司で食欲アップ

ご飯がおいしいと感じるのは、味付けだけではなく見た目やにおいも大きく関係しています。毎日の食事の時間をもっと楽しく過ごすために、見た目もおいしいちらし寿司を作ってみませんか?ケーキ型にしたりカップに入れたり、いろいろなちらし寿司で食卓を彩りましょう。今回は、ちらし寿司に使いたい食材や作り方のポイントを紹介します。

ご飯は鮭や青のりで色付けを

幼児食にぴったりのちらし寿司は、大人向けのちらし寿司と違ってお刺身は使いません。手軽にちらし寿司を作ることができるちらし寿司のもとも売られていますが、こういったものを使わなくてもおいしくかわいいちらし寿司を作ることができます。ご飯は一般的な酢飯と、酢飯に鮭を混ぜてピンクにしたものと青のりを混ぜて緑にしたものの3種類を用意しましょう。鮭は焼いたものを細かくほぐして混ぜ合わせます。焼き鮭にはビタミンDが豊富に含まれ、カルシウムやリンの吸収を助ける働きをします。骨や歯を丈夫にするサポートと筋肉の動きをスムーズにする働きがあります。青のりにはカルシウムやビタミンA、ビタミンB群が豊富で、マグネシウム含有量が多いことも特徴です。風味も豊かで見た目も鮮やかです。ちょっとしたことですが、ご飯に混ぜる具材にも栄養面について考えてあげることが理想です。

飾りつけは好みの具材を

3食酢飯をケーキのように重ねて形を作ったら具材を乗せていきます。ちらし寿司に乗せる具材は、お好きなものをたっぷりと使いましょう。子供と相談して何をのせるか決めるのも楽しいです。卵やきゅうり、ボイルしたエビやホタテなどの海鮮がおすすめです。かんぴょうを細かく切ったものや、シイタケを甘辛く煮つけたものをちらせば、味に深みをプラスすることができます。柔らかく茹でたニンジンを型抜きして、かわいくデコレーションしてもいいかもしれません。見た目の楽しさは「おいしそう!」という気持ちにつながります。子供と一緒にデコレーションすることで、食事に携わったという喜びも体験することができるので、ぜひ一緒に取り組んでみてください。

手まり寿司やカップちらしもおすすめ

ちらし寿司は手まり寿司にしたりカップちらしにするのもおすすめです。手まり寿司はぜひ食卓で子供と一緒に作りながら召し上がってください。好きな具を何種類かラップに乗せ、その上に好きな色の酢飯を乗せて丸く握ります。酢飯に具がきれいに収まり、見た目もコロンとかわいらしいので子供の食べたい気持ちを高めてくれます。かっぷちらしも手軽に作ることができます。透明のカップに3色の酢飯が層になるようにきれいに入れたものを用意し、上に乗せる具材はセルフトッピングしてもらいましょう。小さめのカップをいくつも用意して、いろいろな具を乗せて食べられるようにするといいでしょう。

おすましをつけるとなお良い

ちらし寿司にぴったりの汁物といえばおすましです。おすましは出汁の味がよくわかるので幼児食から取り入れたい汁物です。鰹節と昆布で出汁を取り、ほんのひとつまみの塩で味を調えます。きちんと出汁を取れば、幼児食期なら味付けはほとんど必要ありません。具はわかめや麩、豆腐や青菜などあっさりとした食材を選び、素材と出汁の味を存分に味わえるようにしましょう。