好きなものだけあげるといっても、好きなものの内容によります。おかゆが好きな赤ちゃんに、お代わりをせがまれたらあげるべきです。けれど甘いジュースを、好きだからと何杯も欲しがったらあげてはいけません。

離乳食は、普通食に移行するための練習期間ですが、それと同時にこれからずっと続いていく、食育の入り口でもあります。

好きなものだけ食べていいというのは、正しい食育といえるでしょうか。食べないことで悩むお母さんにしてみたら、何か1つでも食べてくれるならそれでいいと思ってしまうかもしれませんが、対策を考えてみましょう。

好きなものがあるから食べる

この子はこれが好きなんだと、決めつけているのが問題です。これだと食べてくれるからと、毎回、そればかりが食卓にでてきたら、それしか食べないようになってしまいます。

まずは似たもので代替えしてみましょう。カボチャが好きならサツマイモに、それからジャガイモへと、似ているものに替えていきます。替えると食べなくなるかもしれませんが、根気よく数日は新しいものに入れ替えてみてください。

入れ替えたものを食べるようでしたら、味が好きというより、食感が好きなのかもしれません。それでしたら、毎回同じような食感のものを与えても、なんの問題もありません。

やはりカボチャしか食べない、カボチャの味が好きなのだとしたら、離乳食で積極的にカボチャを取り入れるのはいいと思います。けれど毎回茹でただけのカボチャをだすのではなく、調理方法を変えるなど工夫をしましょう。

ベビーフードを使用しているなら、同じ味のものばかりでなく、似たような調理法のもので、他社製品を試してみます。初めて食べるものに、最初はいやがるかもしれませんが、数日、間を空けてあげたら食べるということもあります。

離乳食では、新しい味と食感を学びます。1度食べなかったからといって、それは嫌いなんだと決めつけず、忘れたころにまた食べさせてください。

甘いものばかり欲しがる

離乳後期になると、赤ちゃんの意志もはっきりしてきます。気に入ったごはんがないと、泣いて抗議をするかもしれません。

母乳やミルクを欲しがるようでしたら、食事の前でもあげて大丈夫です。飲んで落ち着いたら、おやつやデザートの感覚で、離乳食を与えましょう。

泣いて要求するものが、母乳やミルクでなく、甘い味のものの場合が問題です。1度与えたら喜んで食べたからと、何回か続けて与えたのではないでしょうか。。その味を欲しがってむずかるようでしたら、ここは心を鬼にして、その食べ物はしばらく食卓から消しましょう。

離乳後期になれば、調理に砂糖も使えます。けれど使える量はやはり少ないので、市販のゼリーやプリン、砂糖入りのヨーグルトのような甘さは出せません。自家製の離乳食の甘さに不満で食べず、結果市販のものばかり欲しがるようになるのです。

甘みは虫歯の元になるだけでなく、満腹感を与えてしまうので、離乳食全般が進まなくなってしまいます。また幼児期まで、甘いものを好きなだけ食べさせるような生活を続けると、肥満につながる可能性もあります。

ごはんばかりでおかずを食べない

野菜や魚を調理したものは、べっと吐きだし、ごはんばかり欲しがるのも困ります。ごはんを食べてくれるのは嬉しいのですが、そればかりでは栄養がかたよってしまうでしょう。特に離乳後期は鉄分も不足しがちですから、お肉や魚を食べてほしいところです。

納豆(ひきわり)、炒り卵(卵の黄身だけ使用・卵アレルギーのない子)、自家製ふりかけ(ノリ、カツオブシ、ゴマ、チリメンジャコなどを、すり鉢でつぶして混ぜ合わせたもの。ミルミキサーなど使用しても可)などを、ごはんの上にのせて、食べさせてみましょう。ごはんがいっしょなら、他のものも食べてくれるようになるかもしれません。