子供の味覚を育てるには3歳までの幼児食がカギ

子供の味覚を育てるには3歳までが勝負、などといわれていますが、味覚は生まれたときをピークに生後半年ほどで少しずつ鈍くなっていくといわれています。3歳までにいろいろな食材を食べることで素材の味を知り、味覚を育てることにつながります。今回は子供の味覚を育てるための幼児食を紹介します。

出汁は味覚を育てる

人が食べ物をおいしいと感じるもののひとつに、「病み付きになる味」が挙げられます。カツオや昆布から取った出汁は「病み付きになる味」のひとつで、離乳食期から幼児食まで続けてほしいことです。鰹節や昆布から取った出汁はうまみがたっぷりで、いい香りがします。小さいうちから和風出汁の味を覚えておくと、これから増えていく調味料の味に頼らなくてもよくなります。特にお味噌汁はきちんと取った出汁で作ると、野菜の甘みがわかりやすく味噌の量も少なくて済みます。また糖分や脂質はいわゆる「おいしい」の元ですが、取りすぎは体にもよくありませんし、調味料が多すぎると素材の味がわからなくなってしまいます。舌にすり込まれた出汁のおいしさは、「安心できる味」として大人になっても定着し続けます。

たくさんの食材を経験させて

幼児食に進むと、離乳食期では食べられなかった食材も食べられるようになります。せっかく食事の幅が広がるのですから、様々な食材を料理に取り入れてあげてください。たくさんの素材を取り入れるといっても、ごちゃまぜ料理のようなものを毎日出すことがないように気を付けたいところです。食材がたっぷり入った料理は見た目も鮮やかで子供の食いつきもよく、頻繁に食卓に上がりがちです。ここでのポイントは素材の味を知ることです。毎日1品ずつ素材の味がわかるおひたしや煮物など、1つもしくは2つの食材を使った料理を提供してみてください。初めて食べる野菜はさっと茹でて塩や出汁をかけるだけでも十分です。3歳までにいろいろな食べ物を食べたことがあるという経験は、将来の好き嫌いの量にも大きく関わってきます。幼児食期にすべての食材を好きにする必要はなく、食べたことがあるという経験が大切なのです。

おいしいと感じるのは繰り返しの学習

初めて食べたものでも「おいしい!」と感じることもあれば、「あまり好きな味じゃない」と感じることもあります。大人でも、子供のころは好きではなかったのに大人になったら好きになった、という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。これも学習によるものです。子供が「おいしい」と感じる食事は、ただ単に味が好きということもありますが、「誕生日にみんなで食べて楽しかった」という経験が「おいしい」につながることもあります。初めて食べたものがあまり好みでなさそうでも、「これは嫌いなのね」と決めつけずにたまには食卓に上げてみてください。食卓に出さなくなると味覚の幅を狭めてしまうことになります。好きだと思っていたものでも突然食べなくなったり、今まで食べなかったものを急に食べだしたりと、子供のうちはコロコロと嗜好が変わるものです。こういった味覚の遍歴があることで「おいしい」と感じるものを少しずつ増やしていくことができます。