近年幼児期からの食育が将来の食事の摂り方に大きく関わってくるとして、幼児期の食事のあり方が問われています。保育園や幼稚園から食に関する指導や教育に力を入れるようになり、小学校の給食でも食育を意識したレシピが多く取り入れられるようになりました。こういった流れから、家庭でも食育を取り入れたいと考える保護者が増えています。そこで今回は、家庭で取り入れたい食育の4つの基本について紹介します。

食事は家族そろって食べるようにしよう

共働き世帯が増えたことにより、子供の「孤食」が増えていることが懸念されています。小学生や中学生になると、両親が忙しい時は一人で食事を食べる子供も少なくありません。できれば幼児期は家族そろって食事を摂ることを心がけましょう。幼いころに家族そろって摂った食卓の思いでは、大きくなってからも心に残ることです。家族がそろって食事を摂ることで、「みんなで食べる食事は楽しくておいしい!」という、食育の根本である食べる楽しさを根付かせることができます。

食べられる植物を育ててみよう

普段食べているものがどのような野菜なのか、どのように育っていくのかを知ることは、食べ物への興味を大きくするきっかけとなります。食育の一環として、食べられる植物を育ててみてはいかがでしょう。トマトやナスなど夏野菜は比較的手入れも簡単で、プランターでも栽培することが可能です。大根菜やサラダほうれん草は、種まきから収穫までが比較的短く、ワンシーズンで何度か種蒔きと収穫を体験することができるのでおすすめです。マンションやアパートなどで栽培スペースがないという場合は、芋ほりなどができる地域の農業イベントに参加してみてはいかがでしょう。お世話をしないと枯れてしまうことや、手間暇がかかることを知ることで、食材を大切にする心が芽生えます。

できれば手作りが理想

出来合いのお総菜や冷凍食品などはとても便利でおいしく、働くお母さんにとっては強い味方です。しかし食育の面から見ると、毎日出来合いのものを摂り続けるのはおすすめできません。添加物だけでなく塩分や糖分も多く、幼児期に濃い味付けを覚えてしまうと味覚に影響が出てしまうこともあります。食事はできるだけ手作りすることが理想です。出汁を取る手間や食材の下ごしらえなどをしっかりしたから、おいしい食事ができているということを知ってもらうことにもつながります。子供にもお手伝いを頼むのもいいかもしれません。お米を研いだりお鍋をかきまぜたり、幼児でもできるお手伝いはたくさんあります。

食育にこだわりすぎないことも大切

食育というと、「栄養面やバランスで完璧なものを作らなくては!」とお母さんがこだわりすぎてしまうこともあります。栄養やきちんと食べることなど食育は子供にとってとても重要なことですが、こだわりすぎて子供に厳しくしてしまったり親の理想を押し付けてしまったりすることは、食育としては逆効果です。親が楽しく食事をすることが子供にとっては最高の食育になります。栄養バランスは完璧でなくても構いません。子供が好きなものを家族みんなで楽しく食べるということが、幼児期の食育にもっとも大切なことです。