食事のマナーや食べることの大切さ、食べ物の知識などを教える「食育」は、子供にとってとても大切なものです。保育園や幼稚園、小学校になると給食を通して食の大切さを少しずつ学んでいきますが、幼児期から家庭でも食育を意識することが好ましいとされています。食育が大切だということはわかっていても、具体的に何をしたらいいかわからない人も多いでしょうが、おすすめなのはお菓子作りです。家庭で取り組む食育を、お菓子作りから始めてみませんか?

楽しいことから食に触れよう

幼児期の食育でもっとも大切だといわれていることは、「食=楽しいこと」という認識を植え付けることです。幼い時に食に関する楽しい経験を積むと、成長してからも食に興味を持ちやすくなります。子供がただ単純に「楽しい!」と感じる経験が大切なのです。子供の好きなおかずを作ることも食べることの楽しさを実感させるための方法ですが、もっと楽しむためには実際に料理をすることがおすすめです。夕食の支度などもいいですが、ぜひやってもらいたいのがお菓子作りです。休日に家族でお菓子作りをすることから食育を始めてみましょう。

自分で作ったという達成感を味わう

お菓子作りと言っても、手の込んだケーキなどを作る必要はありません。家にある材料で手軽に作ることができるクッキーやパウンドケーキ、カップケーキや蒸しパンがおすすめです。ホットケーキミックスを使えばより手軽に作ることができますね。材料を量る、混ぜる、こねる、型抜きをする、型に流し入れる、トッピングをする、焼く、後片付けをするなど、お菓子作りの工程はたくさんあります。ひとつのお菓子を作るためにたくさんの材料や道具が必要なのだ、ということを知るきっかけにもなります。また「自分で作った」という達成感を味わえるということも大きなメリットです。自分が作ったものは形がきれいでなくても、少し焦げていても、とてもいとおしく感じてくれるはずです。

誰かに食べてもらう喜びを感じる

作ったお菓子は、誰かにプレゼントしやすいということもメリットです。お父さんでもいいですし、おじいちゃんおばあちゃんにプレゼントしてもいいでしょう。自分が頑張って作ったものを誰かにプレゼントして、「ありがとう、嬉しいよ」とか「とってもおいしいね」など相手の喜ぶ顔を見られるということも大きな経験となるでしょう。自分が作ったもので誰かが喜んでくれるということは、誰かが作ってくれた食事をありがたくいただく、という感情にも結び付きやすいです。

失敗も経験できる

最近の子供は失敗の経験が少ないことも懸念されています。割れにくいお皿やコップを使ったり、親が先回りして失敗させないようにしたりすることも多いです。お菓子作りは分量をきちんと量らないと失敗しますし、丁寧に作業をしないと形がぐちゃぐちゃになってしまいます。ちょっとした失敗を恐れずに気軽な気持ちでお菓子作りに取り組み、どんどん失敗を経験するといいでしょう。見守る親も「ちょっとくらい大丈夫!」とゆったりと構えて取り組むようにしましょう。集中する場所はしっかり集中し、楽しいところは思いっきり楽しむという体験を、お菓子作りでは一度に経験することができます。