幼児食で不足しがちな栄養素の一つに鉄分があります。鉄分は体の中で吸収されにくい栄養素ですが、幼児期だからこそきちんと摂取しないと様々な影響があるようです。上手に摂取する方法とコツをまとめてみました。

鉄分の役割とは?

鉄分は、血液の赤血球の中の血色素成分です。体の隅々に酸素を働く役割があります。鉄分が不足すると、鉄欠乏性貧血になり、様々な症状が出る事があります。では、どのような症状が出るのでしょうか?

鉄欠乏性貧血の症状とは?

・脳の酸素欠乏で頭痛やめまいがおこります。

・筋肉の酸素欠乏で体がだるくなったり、疲れやすくなります。

・心臓の酸素欠乏で胸が痛くなります。

・体の酸素欠乏を改善しようとして心臓が早く動くので呼吸も速くなり、動悸、息切れを感じます。

・顔色が青白くなります。

・爪が薄くなって逆に反ったり、割れやすくなります。

・口の端や舌が荒れます。

・髪が抜けやすかったり、肌がカサカサしたりします。

このような症状が全て出るわけではありませんが、気になる項目が複数見受けられる場合は食生活の改善のサインかもしれません。また、貧血がゆっくりと進んだ場合には、ほとんど症状が出ないこともあるので注意が必要です。

幼児期に鉄分が不足すると?

もちろん、鉄欠乏性貧血の症状が体の中で起こる可能性があります。そして、怖いことに、精神発達・発育の遅延・集中力の欠如・学習能力の遅延・免疫の低下なども起こるとされています。

幼児食で鉄分摂取量

幼児期の鉄分の摂取の推奨量をまとめてみました。大人と比較してみてください。鉄分がいかに幼児食に必要か分かります。

1~2歳    男子:4.0mg/日   女子:4.5mg/日

3~5歳    男子:5.5mg/日   女子:5.5mg/日

6~7歳    男子:6.5mg/日   女子:6.5mg/日

18~29歳  男子:7.0mg/日   女子:6.0mg/日(月経時は10.5mg/日)

30~49歳  男子:7.5mg/日   女子:6.5mg/日(月経時は11.0mg/日)

鉄分不足を補うには?

鉄欠乏性貧血にならないためにも、まずはバランスの良い食生活が大切になります。食品に含まれる鉄分には、肉や魚など動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と緑黄色野菜・穀類・海藻など植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄の方が、より効率よく吸収されますが、鉄分を多く含む食品ばかり偏って食べることは、他の栄養所の不足につながります。また、動物性食品と植物性食品との組み合わせで、非ヘム鉄の吸収が増加するということが知られています。

幼児食で鉄分を補給するレシピ

○炒め納豆(子供一人分の分量)

納豆:40g 豚挽肉:10g 玉ねぎ:22g 人参:10g サラダ油:適量 醤油:2.5g 卵:8g

①玉ねぎ・人参はみじん切りにする

②フライパンにサラダ油を熱し、豚挽肉と①を入れ、良く炒める

③火が通ったら、納豆を入れよく炒める(焦げやすいので気をつける。水を少量入れても良い)

④醤油で味をつける(付属のたれを使ってもOK)

⑤卵で炒り卵を作って、混ぜ込んでできあがり。

※冷蔵庫にあまっている野菜(例えばキャベツ・大根・茄子・小松菜など)なんでもみじん切りにして入れてみましょう。