幼児食に旬の食材を取り入れる4つのメリット

日本には四季があり、その季節にしか味わうことができない旬の食材というものがあります。昔は季節に合った食材を食事に取り入れていましたが、近年では栽培方法や養殖の技術が進歩したことから、1年を通して様々な食材を手にすることができるようになりました。「旬がなくなった」などとも言われていますが、やはり旬のものを食事に取り入れることは、大きなメリットがあります。今回は幼児食に旬の食材を取り入れる4つのメリットを紹介します。

栄養価が高い

野菜には1年に2回収穫することができるものもありますが、最も成熟する時期を旬と呼んでいます。トマトや大根、ニンジンなどは1年を通して購入することができますが、これらの野菜にもそれぞれ旬の時期があります。旬の時期に収穫した野菜はたっぷりと栄養を蓄え、その野菜の特長がギュッと詰まった状態で食べることができます。たとえばトマトは夏の野菜ですが、夏の暑い日差しを浴びながら成長します。夏のカラカラした状態でも水分を蓄えようとするため甘みやうまみが凝縮し、おいしいトマトに成長します。秋や冬でもハウスで栽培することはできますが、気温の上昇や日照時間などの違いから育ちにくくなるのです。これは栄養価にも関係していて、露地物とハウス栽培されたものでは、露地物のほうがビタミン類の含有量が2倍から3倍も増えるという研究結果も出ています。栄養満点の野菜のおいしさを幼いうちから味わうことが大切です。

季節に合わせた体作りに役立つ

旬の野菜には、その季節に合った体作りをサポートする役割も担っています。トマトやナス、キュウリなどの夏野菜はカリウムを豊富に含むものが多いです。カリウムは体の熱を程よく発散させ、体を冷やす作用があります。大根などの根菜類は冬に旬を迎えますが、根菜は体を温める効果が期待されています。このように旬の野菜を食べることは、体を冷やしたり温めたりと季節ごとの気候にスムーズに順応できる力を与えてくれます。

食べ物から季節を感じる

1年中いろいろな食材を購入することができるようになりましたが、やはりその季節にしか手に入らないものもたくさんあります。そういった食材を積極的に食卓に取り入れることで、食べ物から季節を感じることができます。春にはキャベツやアスパラなど鮮やかな野菜を、夏にはトマトやキュウリなどみずみずしい野菜を、秋にはサンマや栗など味に深みのある食材を、冬には大根や白菜など柔らかい野菜をたっぷり食べましょう。旬の食材を取り入れることが当たり前になると、「さつまいもが出てくると秋だな~」というように、子供自身も自然と季節を感じられるようになります。

旬の食材はおいしい

旬の食材を取り入れる最大のメリットは、何と言ってもおいしいということです。栄養価が高いということと少し似通っていますが、たっぷりと栄養を蓄えた食材は甘みやうまみがたっぷり詰まっています。野菜は色や味が濃く、甘みも強くなります。あくが少なくなるということも特長のひとつです。野菜だけでなく魚にも旬があります。旬を迎えた魚は身がたっぷりついてて脂の乗りも最高です。ふんわりと柔らかい身と甘みのある風味を楽しむことができるので、魚も旬のものを選ぶようにしましょう。

幼児食の偏食について

幼児食が始まり、子供の食べる態度や食欲、幼児食の内容等、たくさんの悩みがあると思います。その中でも頭を悩ませるのは偏食や好き嫌いのことだと思います。少食でもバランスよく食べていればなんとなく安心だけど、偏食や好き嫌いにより全く食べない、というのでは栄養が足りていないんじゃないか、体調が悪いのか、などといろいろ考えてしまうことでしょう。そこで、ここでは子供の偏食について考えていきましょう。

幼児食期の子供は偏食が当たり前

1歳半をすぎるとだいぶ偏食や好き嫌いが出てくる時期です。味覚や味の好みも出てくる時期なので、偏食をしない子供はいないと言っても嘘ではありません。同じ素材の料理でも、味の好みが違えば食べませんし、一度苦手意識を持ったら口を閉じてしまうのは当たり前のことなのです。ですので「うちの子は○○が嫌い」「偏食がひどい」などと決めつけずに、その素材の大きさを変えてみたり、違う調理方法で作ってみたり工夫してあげましょう。それでも食べない場合は少し時間を置いてから忘れた頃にでもあげるとペロリと食べてくれるかもしれません。偏食や好き嫌いは子供が成長している証です。パニックにならずに焦らず幼児食を進めましょう。

幼児食の子供は自立心が芽生える

特に2歳をすぎるといわゆる「イヤイヤ期」が始まり、なんでも嫌で、なんでも自分でやりたがる時期になります。親がいうことには反抗してしまうような自立心が芽生える年齢にさしかかります。そのため、「これを食べなさい」と強く言うと、反対に食べたくなくなる傾向になるので、あまり強く言わないほうがいいでしょう。無理に食べさせようとすると無理に食べなければならない嫌な食べ物、のようにネガティブな印象になってしまうので、「これおいしいね」と自分が食べているのを見せることで食事をすることを促しましょう。

幼児食の子供はばっかり食べが好き

この「ばっかり食べ」が目立つ場合、すぐに「うちの子供は偏食だ」と決めつけてしまう可能性がありますが、子供は慣れている食べ物を好んでそればかり食べる傾向があります。初めて見る食材はやはり未知の物。新しい物に挑戦するには少し勇気と時間が必要になってきます。それを誤解しないでください。新しい食品を食べてもらいたいときには空腹時の一番初めにあげたり、お母さんお父さんと一緒に食べるなど、子供の気持ちを汲み取ってトライしましょう。またそのときはぜひ少量から始めてください。少量でも食べられれば満足感や充実感が出るので、次回からはもっと食べてくれるかもしれません。

まとめ

子供の偏食や好き嫌いは成長の家庭で必要なステージです。一度や二度食べなかったからといって偏食や好き嫌いだというレッテルは貼らずに、ゆっくり見守りましょう。子供はその時々に必要な栄養素を選んで食べているとも言われていますので、栄養バランスについて神経質になりすぎないようにしましょう。また、幼児期の子供は食事の時間が楽しいと食も弾んだりします。素材について話したり、お父さん、お母さんが美味しそうに食べていたら楽しいですし、食育にもつながります。少しの工夫が子供の食べる気持ちを促すはずです。ぜひ子供の自立心を尊重し、楽しい食事の時間を作りましょう。