幼児食の進め方

離乳食を卒業したら次はいよいよ幼児食になります。およそ1歳半で幼児食に移行する子供が多いのですが、歯の生え方や食べる量など個人差があります。では幼児食をどのように進めていったらいいのでしょうか。進めていく際での注意点やポイントをご紹介します。

幼児食とは

幼児食とは1歳半から5歳ごろまでの食事のことで、離乳食+母乳/ミルクという食事の摂り方から、幼児の成長に合わせて食べ物のみで必要な栄養素を摂る食事のことを言います。この幼児食時期に味覚が発達するので、離乳食同様味付けを薄くするなど注意する必要があります。

幼児食を始めるに当たって注意すること

それでは具体的にどのように幼児食を始めればいいのでしょうか。始めるにあたって注意するポイントを紹介します。

○必要な栄養素(主食、主菜、副菜、乳製品等、果物等)をバランスよく取り入れる

○薄味を心がける
たくさんの食材を食べられるようになったからといって味を濃くしてしまうのは味覚の発達の妨げになります。薄味を心がけ、たくさんの素材を楽しんでもらいましょう。

○食事に対して子供が構えないようにする
食事は強制的なものではありません。食べるのを嫌がるようであれば時間を少し置き、改めて始めるようにしましょう。

○母乳やミルクを飲んでいる子は食事の量に注意する
母乳やミルクは飲んでしまうとそれだけでお腹がいっぱいになってしまいます。あくまでもデザートだと位置づけ、食事の量を増やすようにしましょう。

幼児食を始める時期

始める時期は子供によって差がありますが、一般的に次のことができていることがポイントになります。

○1日3回(プラスおやつ)の食事が身についている
○食べ物をしっかり噛みつぶせる(噛み切るだけでなく奥歯ですり潰せるようになっていることがポイントです)
○自分で食事をすることができる(つかみ食べはもちろんのこと、自分でフォークやスプーンを使うことができる)
○コップやマグから飲み物が飲める

上記のことができるようになれば、幼児食へ移行する時期になります。早い子で1歳ぐらいから幼児食に移行してもいいようです。

幼児食の進め方

幼児食を進めるにあたりたくさんの問題にぶち当たると思います。そこで進め方のポイントをご紹介します。

○食事のマナーを教える
離乳食や母乳等の時期に比べ、大人と食卓を囲むことが増えることになります。そこで食事の時のマナーを教えていきましょう。大人の食べ方や仕草を見て真似てマナーを学びます。一緒に食べることで食育にも繋がりますので、食べこぼしや食べるペースばかりを気にするのではなく、食事をすることが楽しいということを教えましょう。ただし、だらだらと30分以上も遊び食べのようにするのであれば、時間を区切ることも大事です。しっかりと食事の時間だと認識させてあげましょう。

○偏食や好き嫌い
色々な食材を食べられるようになることから、好き嫌いや偏食が目立つようになります。これらは大半の子供に見られることですので、焦らずに見守るようにしましょう。自分でいろいろ食べるようになり好き嫌いや偏食は克服されるものです。できるだけ薄味を心がけつつ、旬な食材を織り交ぜたバラエティ豊かな飽きのこないメニューにするように努力しましょう。

○食べる量
子供の胃袋は大人に比べてまだ未発達なため摂取できる量が違います。子供の年齢にあった適量をあげましょう。目安として、主食は1〜2歳の子供で子供茶碗に軽く2杯分(食パン8枚切り1枚)、3〜5歳の子供で子供茶碗に3〜4杯分が1日の量になります。ただし個人差がありますので、それぞれの子供の様子を見ながら進めましょう。また、もし1日3回の食事で補えなかった場合はおやつで補うようにしましょう。

上の兄弟と同じおやつを欲しがるとき

上の子を育てるときには、細心の注意を払っていたお母さんも、二人目になると適当に手抜きしてしまうのは、よくあることです。上の子用にと買ったおやつ、つい下の子にもあげてしまうのでしょう。

下の子はいつも上の子を見ているので、なんでも真似したがります。上の子が食べているおやつを、自分が食べられないというのは、どうしても納得できないことです。泣いて、わめいて、自分も欲しいと訴えるでしょう。

子供にとって、一番の楽しみともいえるおやつですが、いつから市販のものを食べさせていいのでしょうか。離乳が完了したら、大人と同じような食事ができますが、糖分の多いおやつも、同じように与えていいのか、悩むところです。

乳幼児にとっては大切なおやつについて、考えてみます。

おやつのいいところ

・食事だけではとれないエネルギー補給に、おやつが必要です。
・甘いものを味わうことで、幸福感が得られます。
・お友だちとの交流に、役にたちます。(一緒におやつを食べると、仲良くなれる)
・ものを買って食べるということの学習に役立ちます。

おやつの悪いところ

・糖分が虫歯の原因になります。
・糖分や油脂が、肥満の原因になります。
・食事を食べずに、おやつばかり欲しがるようになります。
・買い物先でお菓子を欲しがり、だだをこねます。

市販のものは与えない

家では一切市販のお菓子を与えない、こう決めたお母さんもいると思います。おやつはお芋や枝豆、自家製のプリンやゼリー、ホットケーキにドーナツなど、栄養もあり、食事の補助にもなって、理想的なおやつです。

これなら下の子が、上の子のものを欲しがっても、なんの問題もありません。ただ下の子の量を少なくし、食事にひびかないようにすればいいだけです。

お友だちの家や、祖父母の家を訪ねたときは、そこでだされる市販のお菓子を、いただいていいということにしましょう。きびしく食べさせないようにするより、家庭のイベントのときには食べていいと決めておくのです。

保育園、幼稚園、小学校と、子供の社会化が進めば、お母さんが与えたくなくても、お菓子を食べる機会が増えます。柔軟に対応するのも、子供のためには必要です。

市販のものも与えてしまう

上の子のおやつと同じものを、離乳を完了してからは、いっしょに食べさせてしまうというお母さんもいると思います。

離乳完了期の赤ちゃんには、添加物や糖分、油脂、塩分の多い市販のおやつはすすめられません。同じように買い与えるなら、なんとか説得して、赤ちゃん用のものにしてください。

また上の子のおやつも、言われるまま好きなものを買い与えないで、ときには内容を調べてみるべきです。

野菜チップスとか書いてあるから、少しは体にいいのではないかと思ってしまいますが、実際は糖分と油脂と塩分が入ったお菓子です。ポテトチップスは、ジャガイモの代用にはなりません。

チョコレートやナッツは、赤ちゃんに与えてはいけません。上の子のを欲しがっても、絶対に与えないでください。子供用のチョコレート菓子は、チョコレートの含有量は少ないですが、それでも赤ちゃんには早すぎます。

おやつを食べることによって、塩分をどれだけとるか。糖分はどれだけか考えてください。減塩、減糖のためにも、市販のおやつだけに頼らず、ときには手作りおやつにして欲しいものです。