一般的に幼児食を始める時期は1歳半前後と言われていますが、子供の歯はそれに対応しているのでしょうか。離乳食に比べ普通食に近い幼児食なので、食べる際には子供達の歯の噛み砕く力やすりつぶす力が必要になってきます。ですので、もしこの力がない場合、つまり奥歯が生えそろっていない、もしくは奥歯があっても噛み砕くような力がまだついていない場合には幼児食をゆっくり進めていく必要があるでしょう。奥歯の生え揃う時期や年齢による歯の成長等のポイントをお話しします。

奥歯の生え揃う時期

いわゆる前歯(上も下も)が生える時期は早い赤ちゃんで5〜6ヶ月頃ですが、食べ物をよく噛み砕ける奥歯(第一乳臼歯)が生えるのはだいたい1歳半前後と言われています。それまでにその他の歯が先に生えるのです。したがってそれまでは前歯でかみ切るだけだったのが、1歳半前後から食べ物を噛み砕いたりすり潰して食べる練習が始まるのです。そのため、噛まずにそのまま飲み込んでいたり、口から出したりと咀嚼力の弱い子には幼児食であっても食材を柔らかくしたり、具材の大きさを小さくするなど工夫が必要です。

1〜2歳では食べづらい食材

歯の成長がまだ未発達なことより、以下のものが食べづらい食材になります。
・唾液をすうようなモサモサした食パンやさつまいも
・固すぎたり噛みきれない肉の塊やイカなどのグニグニしたもの
・弾力のあるこんにゃくやかまぼこ
・薄くて噛みづらい海藻類
・皮が口に残る豆類
・匂いのあるニラやきのこ類
これらを幼児食にまぜてあげるときは調理方法や下準備に注意をし、必要以上に柔らかくしたり細かくしたりするなど工夫をしましょう。

3〜5歳になると歯の成長は

3歳頃にだいたいの子供の全ての歯が生え揃います。そこで、子供の食べる力を見ながらかみごたえのある食材を出したり、具材を少し大きめにしたりなどしてかまいません。よく噛んで食べる、という習慣をつけることでより一層子供の咀嚼力があがり、歯が強くなります。あわせて歯の成長を助けるカルシウムのたくさん入った食材を与えるといいでしょう。反対に甘味飲料やスナック菓子、ファーストフードなどは虫歯の原因になるものですので、極力あげることは控えましょう。

虫歯を予防するために

虫歯の原因になるような食品を避けることはもちろんのこと、ダラダラ食いやながら食いを避けることも予防になります。30分以上経っても食べ終わらない場合は、その時点で切り上げることが望ましいです。そして歯磨きは食事後30分以内にすると最も効果的です。年齢があがると自分で歯を磨くことができますが、必ずお母さんかお父さんの仕上げ磨きでチェックしてください。もちろん食後のみに関わらずその都度磨くことも有効です。

最後に

歯の成長からみた幼児食の進め方をお話ししました。歯の生え揃う時期は子供によって異なります。また、噛み砕く力や食べる力には個人差があります。子供の様子をみながら、その子にあったペースで幼児食のサイズや量、柔らかさなどを工夫してください。年齢にあった幼児食を提供していくことはもちろんのこと、いつまでもきれいな歯で過ごせるようにカルシウムによる歯の強化や歯磨き等の虫歯予防にも注意しましょう。