日本人はお寿司が大好きです。けれどお寿司のほとんどは、たんぱく質とお米だけでできています。野菜を使ったものはほんの少ししかなく、わざわざそれを選んで食べなければ、野菜はガリ(甘酢ショウガ)だけになってしまうのです。

こういった偏った食事は、大人でも多々あることです。ただ赤ちゃんは消化能力がまだ未熟ですから、毎食このような食事が続くのはよくありません。やはり毎食、たんぱく質と野菜を組み合わせた食事にしたいものです。

肉や魚にあって、野菜にない栄養素

エスキモーの人たちは、生肉や生魚をかみ砕き、離乳食として与えるという生活を長い間してきました。彼らは内臓も生のまま食べるので、野菜に含まれているのと同じ栄養素を、肉や魚だけで十分にとれたのです。

わたしたちの食卓は、かつてのエスキモーの人たちのようにはいきません。食肉加工された肉には、野菜なしでも補ってくれるような栄養素はないのです。

たんぱく質は体を作る

肉や魚などの、たんぱく質を多く含む食品の役割は、体を作ることです。内臓、筋肉、皮膚などは、たんぱく質によって作られるのです。

昔の日本人は、肉や魚を豊富に食べられる生活をしていませんでした。その代わりにたんぱく質を含むお米を大量に食べて、健康を維持してきたのです。それでもやはり体格は小柄でしたが、明治以降肉食が開始されると、現代までの間にどんどん体格が向上しました。

離乳食を食べている間は、母乳やミルクを飲んでいますから、たんぱく質は補えます。けれど離乳が完了したら、今度は食品からしっかりたんぱく質をとらないと、成長することができないのです。

脂質はエネルギー

肉や乳製品に含まれる脂質は、体を動かすエネルギーのもとを作ります。炭水化物だけでエネルギーを生み出すより、脂質のほうがより高エネルギーを得られるのです。

野菜類には少量のたんぱく質が含まれているものもありますが、脂質は必要量を満たすほどはとれません。

野菜だけでたんぱく質や脂質をとろうとしたら、かなり大量のお米や麦を食べないといけなくなります。離乳食期にそれは不可能なので、料理の中にたんぱく質が必要なのです。

野菜がもつビタミンやミネラル

背を伸ばそう、手足を動かそう、そのためにたんぱく質、脂質、炭水化物をとったけれど、それぞれがきちんと役割を果たすには、手助けするビタミンやミネラルが必要になります。

野菜、キノコ類、海藻、これらにはビタミンやミネラルが豊富に含まれていますから、毎食どれか1つは食べさせたいものです。

特に野菜や果物に含まれるビタミンCは、人間が体内で合成することのできないビタミンです。病気に対する抵抗力を育てるのに必要なビタミンなのに、食事でしかとれません。

ミカンの絞り汁、小松菜、ピーマンなどに含まれていますから、メニューの中に積極的にとりいれましょう。

好き嫌いなく食べられるように

赤ちゃん期を卒業し、保育園や幼稚園にいくようになると、さまざまな食材を組み合わせた給食がでます。給食を楽しく食べられることは、子供の生活を豊かにしてくれるのです。

好き嫌いがあると、楽しいはずの給食時間が苦痛になってしまいます。そんな悲しい思いをさせないためにも、いろいろなものを食べられるようにしていきましょう。

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