牛乳を普通に飲ませることができるようになるのは、離乳完了期からです。それまでは少量ずつ、様子をみて与えていきます。

家族に牛乳アレルギーの人がいる場合、牛乳を離乳食にとりいれるのは慎重に進めます。牛乳が原因で発症するのは、アレルギーだけではありません。日本人の成人の4割は、乳糖を分解することができず、牛乳を飲むと下痢をしてしまう乳糖不耐症です。赤ちゃんから発症することもありますから、注意してください。

牛乳は栄養豊富な食品ではありますが、離乳食で利用するときには、その性質をよく知って、うまく進めていきましょう。

離乳初期から食べられるヨーグルト

無糖のヨーグルトは、離乳初期から与えていいものです。初めての乳製品にヨーグルトはおすすめですが、離乳食開始から1ヶ月以上過ぎてから、赤ちゃんの様子を見つつ与えていきます。

どうして牛乳は離乳完了期まで駄目なのに、ヨーグルトは与えられるかというと、含まれるたんぱく質の分子構造が違うのです。牛乳のたんぱく質の分子は大きく、そのため消化が難しくアレルギーの原因となります。

ヨーグルトやチーズは、発酵によって分子が小さくなり、消化吸収しやすくなっています。そのため離乳初期からでも与えられるのです。

冷たい牛乳はだめ、温めたものから

離乳後期になったら、温めた牛乳をほんの少し、スプーンで与えてみましょう。あげるのは午前中、1回目の離乳食の時間です。翌日も同じように与えてみて、なにも様子に変化がなかったら、牛乳を調理に使っていっても大丈夫です。

牛乳を飲ませるのを、そんなに急ぐ必要はありません。離乳後期はまだ母乳やミルクを飲んでいます。牛乳でとれる栄養素は、他の食品からでもとれますから、牛乳はまだ調味料の1つぐらいに考えてください。

鉄欠乏性貧血の危険性

牛乳を大量に飲ませると、鉄欠乏性貧血の危険が生まれます。牛乳にも鉄分は含まれているのにと、意外に思われるかもしれませんが、与えすぎに注意しましょう。

生後9ヶ月頃から、赤ちゃんの体内に貯められていた鉄がなくなっていきます。鉄分を食べ物から補充しなければならないのですが、それをじゃまするのが、牛乳に含まれているカルシウムなのです。

赤ちゃんの離乳食が進まず、貧血の疑いがあるなら、牛乳を飲ませるよりフォローアップミルクを与えましょう。フォローアップミルクですと、鉄分の吸収をじゃましません。

冷たい牛乳は離乳完了期以後に

最初に牛乳を飲ませるときは、温めて与えましょう。沸騰するほど熱くする必要はありません。人肌より少し熱いぐらいで大丈夫です。

牛乳は新鮮なものを与えてください。開封して数日経つと、雑菌が繁殖します。調理に使用するため、十分に加熱するなら大丈夫ですが、飲むのは控えましょう。

1度に大量に飲ませることも避けたいので、小パックに入ったものをおすすめします。この小パックでしたら、離乳完了後、おやつのときに1パック与えてもいいです。

牛乳アレルギーだったら豆乳を

牛乳アレルギー、乳糖不耐症、これらの症状がでたら、牛乳を飲むのはやめましょう。代わりに豆乳をおすすめします。豆乳は牛乳同様、料理の材料としても使えますし、手軽に購入できる飲み物です。

小魚、ヒジキ、ワカメ、大豆製品などにカルシウムは多く含まれていますから、牛乳を飲めなくても十分にカルシウムをとることはできます。