幼児食を食べる頃になると、大人と同じようなメニューも食べられるようになってきます。とはいえ、まだ全く同じ料理が食べられるわけではありません。味付けや食べ物のかたさに注意して、大人の料理から取り分けたものに、ひと手間加えるようにするとよいでしょう。濃い味を覚えてしまうと、薄い味のものを食べなくなってしまう事もあるので注意しましょう。今回は過程でも作りやすい、「肉じゃが」を取り入れた献立をまとめました。

1歳半の肉じゃがの幼児食レシピ

大人と同じメニューを食べることにより、食事のマナーを学び、同じ味を食べることにより、「美味しいね」と味を共有することが出来ます。楽しい食事の時間を作ることも幼児食を食べる上ではとても大切な事です。幼児一食分の肉じゃがの献立です。

1歳半の幼児食~主食

○ごまかけごはん

・いりごま:少々

・ごはん:子供用の茶碗に1杯

※すり鉢で軽くすったいりごまをかけることにより、栄養がアップします。ごまにはビタミンC以外の栄養素が全て入っています。

1歳半の幼児食~主菜

○幼児食用の肉じゃが(主菜)

※大人用の肉じゃがからの取り分けレシピ(大人1人と幼児1人分)

・じゃがいも(大):2個

・にんじん:1/4本

・玉ねぎ:1/2個

・豚もも薄切り肉:120g

・グリーンピース(冷凍):適宜

・サラダ油:大さじ1/2

・だし汁:1カップ

・砂糖:大さじ2

・しょうゆ:大さじ1

・塩:少々

①じゃがいもは皮をむき、1個を6等分にきって、水にさらす。にんじんは皮をむき乱切り、玉ねぎは薄切りにする。

②豚肉は食べやすいざく切りにする。

③鍋にサラダ油を熱し、①の野菜を軽く炒め、②も加え色が変わるまで炒めて、だし汁を加えて煮る。

④③の野菜に火が通ったら、砂糖、しょうゆ、塩で味をつける。

⑤グリーンピースをさっと茹でておく。

⑥④を汁気がなくなるまで煮て、最後に⑤を加える。

⑦幼児食の肉じゃが分を取り分ける。味のしみた表面を切り落として、味のしみていない中のほうだけを使う。大人用の肉じゃがも、薄味を心がける。

⑧それぞれを食べやすい大きさに切り、グリーンピースの薄皮を取り除いてちらす

⑨大人用の出来上がりの煮汁を倍量の湯で薄めてかける

※肉じゃがの一品で糖質、ビタミン、タンパク質の栄養素を取ることができます。

1歳半の幼児食~副菜

○ほうれん草のおひたし(副菜)

・ほうれん草:1束

①ほうれん草を塩ひとつまみいれた熱湯で1分くらい茹でる。

②湯を捨て、水でしめてから、キッチンペーパーなどで水気を取る。

③ほうれん草を食べやすい大きさに切る。

④幼児食のほうれん草を取り分ける。葉先4枚くらいが目安で、粗みじん切りにする。

⑤幼児食用は味が濃くならないように、しょうゆをだし汁で混ぜた薄味のものであえる。

※不足しがちなビタミンをほうれん草のおひたしで摂取することが出来ます。

栄養バランスに気をつける

幼児食では糖質、ビタミン、タンパク質が1食に全てそろった食事が離乳食の頃よりも大切になってきます。今回の肉じゃがの献立例では全ての栄養素が摂取できるようになっています。なるべく大人も薄味を心がけ、お子様と一緒に味覚を鍛えましょう。食材本来の味が分かるようになりますよ。

早食いでちゃんと噛んでいるのか心配なとき

噛まずに飲み込んでしまう早食いの赤ちゃんは、食べることに意欲的な子が多いように思います。食べたくてたまらないから、よく噛まずに次々飲み込んでいってしまうのです。

噛むことは大切ですから、メニューを工夫して、ゆっくり噛まないといけない食事メニューにしていきましょう。

噛むことがどうして必要か

・噛むことによって、唾液がでてきます。この唾液には、消化酵素が含まれているのです。

・噛むことで、消化しやすくなります。繊維質のものはこまかく切られ、飲み込みやすくなります。

・噛むことによって、満腹感がえられます。肥満予防に効果があります。

・噛むことによって、顎の筋肉が鍛えられます。この筋肉は、一生使われる大切な筋肉です。

・噛むことによって、歯茎が刺激され、歯の育成を促します。

1口30回噛むようにと言われますが、大人になってもそのように噛んでいるでしょうか。ものによっては、たいして噛まずに飲み込んでしまっていると思えます。まずはお母さんが、ゆっくり噛んでみせましょう。

噛むのにいい食べ物

離乳中期までは、お母さんが食べさせています。早食いでよく噛まない赤ちゃんでしたら、もっと早く食べさせてとせがまれて、大変だったのではないかと思います。それでもお母さんがリズムを決め、カミカミ、ゴックンと声を掛けて食べていたのでしょう。

離乳後期になって、つかみ食べが始まります。早食いの赤ちゃんは、つかんだ食べ物を次々と口に押し込み、噛まずに飲み込んでしまうのです。やめさせようとして、お母さんが食べさせようとするとかんしゃくを起こしますから、食事が進みません。

先に手づかみできる、かみ応えのあるものを与えてみましょう。茹でた野菜のニンジンやブロッコリー、イモやバナナですと、口に入れただけでは食べられません。噛み切った後、よく噛まないと飲み込めないものです。

お母さんがくれるごはんのように、欲しがれば次々と口の中に入ってくるということはありません。バナナはおいしいけれど、もっと食べるには、噛んで飲み込むしかないのです。

他に食べ物があれば、そっちを食べたいとさわぎだしますから、つかみ食べが落ち着くまでは、ごはんを見せないでおくといいでしょう。

急いで飲み込もうとしてむせたり、飲み込めず吐き出したり、しばらくは大騒ぎでしょうが、噛めば食べられると知ったらカミカミしてくれます。

落ち着いたらいつもどおりの食事にしましょう。飲み込みやすい汁物はお母さんがあげるようにし、赤ちゃんには手づかみで食べられるものを多めに与えます。ごはんをおにぎりにしたり、食パンはスティック状に切り分けたりするだけで、自分で食べたいという意欲も満たされます。

いつも噛まないからと、柔らかく調理したものばかり与えていてはいけません。食べたい意欲はある赤ちゃんなのですから、噛み応えのあるもので練習していきましょう。

早食い防止には料理を一品ずつ

おかゆや麺類のように、1つのお椀ですんでしまうような料理は、早食いの子には向きません。気に入れば食べてくれますが、それこそ噛まずにひたすら飲み込んでしまうでしょう。

お母さんは大変でしょうが、一品ずつ違う食べ物を取り分けるようにすると、早食いのスピードも少し落ち着きます。