食育というと、どうしても固いイメージがあり、「親ががんばらなくてはいけない」と思い込んでしまいます。幼児期の食育は、いかに楽しく食事を摂るかということが大切ですから、子供と一緒に楽しめる方法で食育を進めていくことが好ましいです。そこで今回は、お弁当から進める食育を紹介します。

子供が大好きなお弁当は食育にぴったり

普段はあまり食べないのに、お弁当箱に詰めるとたくさん食べるというお子さんは少なくありません。ご飯もお茶碗では嫌だけどおにぎりなら食べる、ということと同じで、同じおかずでもお弁当箱に詰めるだけで気分が変わって「食べたい」という意識を高めてくれます。特にお出かけする予定がなくてもいいのです。お弁当箱を食器代わりに使って食事をしてみましょう。かわいいカップやピックを使って、見た目を鮮やかにしてあげることもポイントです。「何が入っているのかな」というワクワク感は、食事をすることは楽しいというイメージにつなげることもできます。

自分で詰めることで興味を持たせる

お弁当は開けるときのワクワク感がいい、と感じている人もいますが、子供が「このお弁当は自分で作ったんだ」という達成感も食育には欠かせないポイントです。お弁当に詰めるおかずをお皿に用意し、「このおかずを全部自分で詰めてみよう!好きなように詰めていいよ」と子供に任せてみましょう。初めてお弁当を詰めるときは、見た目もつめ方もキレイとは言えないかもしれませんが、「自分で作ったお弁当」というのが大切なのです。お弁当がつめ終わったら、「上手に詰めることができたね!楽しかったね!」とよくできたことを褒め、楽しかったことを共有しましょう。

慣れてきたら見た目にもこだわろう

何度かお弁当を詰める経験を重ねると、だんだん詰め方も上手になりスムーズにお弁当を詰めることができるようになります。初めは何も考えずに詰めていたお弁当も、慣れてくるとバランスを考えながら詰めようとします。栄養や見た目のバランスをアドバイスしながら詰めるようにしましょう。「ここにミニトマトを入れるとぴったりだね」とか「ここに緑のものが入ると鮮やかになっておいしそうだよ」とか、具体的なアドバイスをすることがポイントです。ピックやバランなどは好きなものを使わせてあげるといいでしょう。

好きなものだけを詰めても大目に見て

自分でお弁当を詰めるとなると、好きなものだけを好きなだけ詰めようとするお子さんもいるかもしれません。親としては、「もっと野菜を入れてほしい」と思うかもしれませんが、初めのうちは好きなものだけを詰めても大目に見てあげてください。ウインナーと卵焼きだけ、なんていうお弁当ができるかもしれませんが、最初のうちはお弁当におかずを詰めることで食への関心を高めることが目的です。何度かお弁当を詰めると、見た目を気にするようになり野菜にも興味を示すようになります。先に紹介したように、見た目が良くなるようなアドバイスをしながら野菜を詰めるように誘導するのもいいですが、余裕があれば一緒におかずを作ってみるのも効果的です。野菜をカットしてもらうだけでもいいですし、茹でた野菜に味付けをしてもらうこともおすすめです。