お母さんとしてはして欲しくない遊び食べとは、どういう状態でしょうか。食べ物を手づかみし、それをぐちゃぐちゃにこねくり回したり、床に投げつけたりすることです。

最近の育児指導では、遊び食べは一時的なもので、時期がくれば収まるから、好きにさせるようにとの指導が多いように思います。

けれど食後の悲惨な状態をみると、お母さんもゆううつになってしまうでしょう。しかも遊び食べを注意すると、赤ちゃんがかんしゃくを起こしたりしたら、ますます食事時間が親子にとって嫌なものになってしまいます。

遊び食べをさせていいといっても、やはり限度があるでしょう。一工夫して、難しい時期を乗り越えましょう。

手づかみ食べは十分に

手づかみ食べは、後にスプーンを使用するのにも、いいきっかけになります。つかんだものを口に持っていくという行為を繰り返すことで、自分で食事ができると学んでいくのです。やがてスプーンを持つようになって、フォークも使えるようになっていきます。

もちろんつかみ食べを十分にやらなかった赤ちゃんでも、スプーンに楽々移行できることもあります。絶対にこれがいいと言い切れないのが育児です。手づかみ食べが、遊び食べにならないよう、こんな工夫をしてみましょう。

手づかみ食べしていい食品を決める

汁物や豆腐などに手を入れられると、お母さんも困ってしまいます。そこで赤ちゃんの前のお皿には、茹でた野菜、果物、お握り、パンなどの、投げられてもいいようなものを1つか2つ、置いてみましょう。

手づかみ食べで食べている横から、ご飯やおかずをスプーンで与えます。最初の5分間くらいで、手早く食べさせて、後は遊び食べの様子をみましょう。茹でた野菜を食べてくれたりしたら、お母さんもほっとしますね。。

落ち着いて食事ができるようになるまでは、ほんのわすかの間です。その間、毎回、遊び食べする赤ちゃんと、それに苛立つお母さんのやりとりが続いたら、食事も楽しくなくなってしまいます。

つかみ食べで食品の性質を知るといいますが、でしたら今日は豆腐の日とか決めて、汚されてもいい万全の態勢を整えて、柔らかいものも与えてみたらいいでしょう。それでぐちゃぐちゃになっても、その日だけが特別な日なら、苦痛でもないはずです。

「いただきます」と「ごちそうさま」

食べ物を片付けようとすると、遊び食べをしている赤ちゃんは怒り出します。おもちゃを取り上げられた気分なのでしょう。そこで食事の始めと終わりに、「いただきます」と「ごぢそうさま」を、はっきりと言い、区切りを教えます。

「ごちそうさま」と言われたら、もう食事の時間は終わりです。お母さんはさっさとテーブルの上から、食べ物を片付けてください。半分も食べていないと不安になるかもしれませんが、食事は1日3回、その間に母乳やミルクも与えています。栄養が足りていなければ、次の食事時間に、赤ちゃんはちゃんと食べてくれますから、安心してください。

食べないからと、いつまでも食卓にすわらせておくのはよくありません。赤ちゃんの集中力は、そんなに長くないのです。食事を片付けられて怒ったら、別のおもちゃを与えて気をそらせましょう。

毎日「いただきます」と「ごちそうさま」を繰り返すと、自然と「ごちそうさま」が食事の終わりのサインだと覚えます。