アボカドは栄養豊富な果物なので、ぜひ離乳食として使いたいところです。離乳食にアボカドは使えますが、ただし離乳後期からのほうがいいでしょう。どの果物にでもあるのですが、アレルギーの心配があります。それとアボカドは脂質が多いので、消化能力の未熟な赤ちゃんにとって、栄養はあっても消化しにくい食品だからです。

アボカドが日本で今のように流通し始めたのは、2000年のあたりからです。この比較的新しい食べ物が、離乳食にどう使えるのか、考えていきましょう。

海外では離乳初期から食べられているアボカドとはどんな食べ物?

アボカドの原産国の中南米では、離乳食初期から、生のアボカドが与えられています。だから生でも安心と言い切れないのは、食べてきた歴史の浅い日本人にとって、どのような影響があるのかよく知られていないからです。

お母さんたちの中でも、離乳食でアボカドを食べていた人は少数だったのではないでしょうか。祖母世代となると、ほとんどなじみのない食品ですから、離乳食作りの参考例を教えてもらうこともできません。

2000年あたりから輸入量が増えたのは、その栄養素の高さと調理の手軽さが、よく知られるようになったからでしょう。

アボカドは食用植物の中で、脂質をもっとも多く含んでいます。脂質といっても、善玉脂質の不飽和脂肪酸なので、太ったり血液がどろどろになる心配はありません。

栄養素も優れていて、ビタミンBやビタミンEはかなり含まれています。鉄、葉酸、亜鉛など、離乳後期になると不足がちなビタミンやミネラルも、アボカドには多く含まれているのです。

ただ脂質が多いので、消化能力の未熟なうちは食べさせないほうがいいようです。月齢が進み食べられるようになっても、1度に大量に食べさせるのはやめましょう。

アボカドの食べさせかた

アレルギー対策として、最初は加熱して少量与えます。この方法からスタートしたほうが安心でしょう。 アレルギーは少ない食物といわれていても、赤ちゃんによっては受け付けない場合もあります。発疹が出たり、下痢をするようなら、ただちに食べさせるのをやめましょう。

熟したアボカドの身は、スプーンで楽にすくえます。そのまま食べても十分おいしいのてですが、使いやすい食材として料理に使いましょう。

加熱してクリームのようになったものは、どんなものと合わせてもよく合います。魚や鶏ササミ、野菜スティックなどを、アボカドとヨーグルト、少量のマヨネーズで作ったディップソースで食べさせてみてください。

薄く切ったジャガイモにアボカドを塗りつけ、焼いただけでもおいしい料理になります。離乳食の段階では、大量にバターを使用することはできませんが、アボカドからでる自然の油分が、野菜などをおいしくしてくれます。

離乳完了期には生でも与えられます。サーモンとアボカドのサラダなどは、赤ちゃんでも大好きです。チーズトーストにトッピングしてもいいでしょう。

アボカドは果物ですが、野菜のように料理に利用されることが多いのです。大人でもアボカドのイメージは、サラダや和え物ではないでしょうか。アボカドの味を知れば、調理にどう生かすかイメージがわいてくるでしょう。

栄養価の高い、日本の食卓では新しい果物。離乳食のメニューに数多く登場するようになるのは、まだまだこれからではないでしょうか。