食事中あそびはじめてしまうようでしたら、食事にかける時間を変えましょう。これだけ食べるまでは、なにがあっても椅子に座らせておこうと考えないことです。

食べ物をぐちゃぐちゃにしはじめたり、椅子からおりて歩き出したら、そこでもう食事は終わりです。

それでは十分に食べられないと思われるかもしれませんが、赤ちゃんは1日に何回もごはんを食べています。母乳やミルクも飲んでいますし、お腹はいっぱいなのでしょう。お腹がすいていれば、もっと食べたがるはずです。

ごはんの途中で遊びだしてしまうのは、ごはんが足りているからです。食べないで遊んでばかりと怒らずに、食事を片付けて、お母さんもいっしょに遊んであげましょう。

最初の10分が勝負

離乳中期ぐらいまでは、赤ちゃんの遊び食べはそんなにひどくなかったと思います。食べたくなかったら、身をよじっていやいやしたりはしますから、それを合図に離乳食の時間も終えられたでしょう。

自分で歩けるようになると、ごはんの途中でも椅子から逃げ出して、さっさとおもちゃのほうに突進してしまいます。赤ちゃんにとって、ごはんにたいして興味を持てる時間はそこまでなのです。

遊び食べが始まったら、食事は10分ですませるようにしましょう。それ以上すわって食べてくれるなら、そのまま食べさせておけばいいのですが、そわそわしはじめたら片付けてしまいます。

毎回それだと、赤ちゃんは食事の時間に集中するようになります。

だらだら食事にさせない

せっかく作ったのだから、食べるまで椅子に座らせておく、そんな意気込みをお母さんが持ってはいけません。今回作ったものが残ったら、次回また作る手間がはぶけたぐらいに思ってください。

だらだらでも食べていれば栄養になると思っていませんか。けれど離乳食は、栄養をとることだけを学ぶのではありません。『食事をする』ことを学ぶのです。遊び食べが常態化する前に、ちゃんとごはんを食べるルールを身につけさせましょう。

椅子に座らせ、ごはんの用意が整ったら、最初に「いただきます」とお母さんが元気よく言います。10分で終わらせるつもりで、よそう量も少なめにしておくのがこつです。

食べる量が少なくなると心配されるかもしれませんが、足りなければ次の食事でちゃんと食べてくれます。赤ちゃんを信じてあげましょう。

自分で食べたがる頃なら、手に持つのにちょうどいいものを、必ず1つ用意します。スプーンに興味があるなら、食事中は持たせておくといいでしょう。大量の汁物や、食べきれない量の野菜をだしてはいけません。食べきれる量にします。

きれいに食べたら、大げさにほめてあげましょう。もっと欲しがるなら、おかわりさせてください。

そわそわと落ち着きがなくなってきたら、お母さんは「おいしかったね。ごちそうさま」と声を掛けて、すぐにすべて片付け、赤ちゃんを自由にしてあげましょう。

「いただきます」「ごちそうさま」の声かけで、食事の始めと終わりを覚えさせましょう。そのうち可愛い声で、赤ちゃん自ら「いただきましゅ」と言えるようになります。

保育園、幼稚園、小学校と続く食育

赤ちゃんもいずれ、子供たちの集団生活に入っていきます。そのときにだされる給食を、時間内にきちんと食べられるのは、とても大切なことです。

あなたのお子さんが、給食時間に歩き回って、先生に怒られている場面を想像してみてください。自分の子はそうはならないと思うなら、まず最初の離乳食の段階で、遊び食べはよいことではないと教えましょう。