3歳児は幼児期後半といわれ、心や体の成長とともに食に関する知識や興味もぐんと成長する時期です。2歳ごろまではただ何となく食べていた食事も、「お腹が空いたからご飯食べたい」や「今日はカレーが食べたい」など、自分の頭で考えて食事を摂ることができるようになっていきます。3歳児は幼児食から「食べる力」を育ててあげたい時期です。どんなことに注意すれば「食べる力」を豊かに育てることができるのでしょうか。

いろいろな種類の食材を使おう

3歳を過ぎると、食事の内容は大人とほぼ同じものを食べることができるようになります。大人と同じものが食べられるようになると、食材に興味を持ち始める子も増えます。ホウレンソウや小松菜は、パッと見では似た種類の野菜ですが、全く別のものであるということも理解ができるようになるのが3歳ごろです。同じ豆類でも枝豆のように緑のものもあればあずきのように茶色っぽいものもある、ということも理解できるようになります。食卓にいろいろな種類の食材を取り入れることによって、食材にはたくさんの種類があることを知ります。「こんな野菜初めて見た!」という経験も、食べる力を豊かにするために必要なステップです。どんどん新しい食材を食卓に取り入れてみてください。

声かけを工夫しよう

大人の言っていることが理解できるようになるのも3歳ごろからです。何を言っても「イヤ!」しか言わなかった2歳ごろと比べて、大人が言ったことに対し納得して素直に応じることができるのもちょうどこの時期です。それでもやはり気分次第では食べたり食べなかったりすることも多いので、子供の気分を上げながら楽しく食事ができるような声掛けが必要です。苦手な野菜も「ニンジンは栄養満点だよ!体も栄養満点にしてくれるんだよ!」と気持ちが前向きになるような言葉選びがポイントです。男の子なら「強くなれるよ」、女の子なら「かわいくなれるよ」など子供が「ちょっとだけ頑張ってみようかな」と思える声掛けを意識しましょう。楽しい会話をしながらの食事は、苦手なものも楽しい気分で食べられるかもしれません。

何が食べたいか聞いてみよう

子供にも食卓にかかわってもらう機会を少しずつ増やすことも、食べる力をはぐくむポイントです。今まではなんとなく食べていた食事ですが、たまには子供に何が食べたいか聞いてみてもいいでしょう。いきなり「今日は何食べたい?」と聞いても、3歳児にはまだ難しいかもしれません。「今日はカレーにしようかチャーハンにしようか迷っているんだけど、どっちがいい?」と2択もしくは3択くらいで選んでもらうことがポイントです。こういった質問をすることでメニューを考える力が身につくだけでなく、「今日は自分が選んだご飯が食べられるんだ!」という楽しみにもなります。自分で決めたメニューはいつもよりもたくさん食べる傾向があります。

好みが出てくるのは成長の証

3歳を過ぎると、好きな味というのが決まってきます。お肉よりもお魚が好きだったり、ケチャップ味のおかずが好きだったりと、好みがはっきりしてきます。好きなものばかり食べることが目につくのもこの時期で、いろいろなものを食べてもらいたい親としては、困ってしまうこともあるでしょう。好みが出てくるのは成長の証ととらえ、ある程度は大目に見てあげることも必要です。もっと成長したら食べられるようになることもあるので、ゆったりと構えることが大切です。