はじめての離乳食に適した食物は

一番最初に与えるのは、主食の穀類が一般的です。世界中の離乳食をみても、やはりその国の主食をかゆ状にしたものがほとんどでした。日本人にとってはお米、おかゆからのスタートです。

お米は小麦などに比べ、タンパク質の含有率が多く、理想的な栄養食です。おかゆになれた頃から、少しずつ他の食品も食べさせていきます。

5~6ヶ月  10倍がゆ   お米1に対して水10で炊きます
7~8ヶ月  7倍がゆ       お米1に対して、水7で炊きます
9~11ヶ月  5倍がゆ      お米1に対して、水5で炊きます

おかゆの進め方は、このとおりでなくてもだいじょうぶです。赤ちゃんの様子を見て、進めていきましょう。おかゆになれてきたら、野菜のすりおろしやシラスを混ぜて与えてみます。

栄養バランスに配慮した離乳食

離乳食を開始した頃は、まだ母乳やミルクを好きなだけ飲んでいます。ですから栄養に関しては、それほど神経質になる必要はありません。味や食感になれさせるため、少量ずつ新しい食品を与えていきます。

おかゆになれたら、野菜を与えていきましょう。人間にとって必要なビタミンやミネラルが、野菜には豊富に含まれています。根菜類、葉物野菜、それぞれに含まれている栄養素は違います。最初はすりつぶしなどで、一品ずつ野菜にならさせ、少しずつ数を増やしていきます。

ニンジン、ほうれん草、ブロッコリー、カブ、大根、キャベツ、カボチャなどが、栄養素も豊富で離乳食として与えやすい野菜です。

ジャガイモ、サツマイモなどのイモ類は、野菜ですが糖類が豊富です。少量でも満腹感のあるものですから、おかゆや他の野菜などとのバランスを考えて、うまく利用していきましょう。

野菜にもなれたら、タンパク質を含む食品です。栄養的に優れた卵や乳製品ですが、初期の頃は避けたほうが無難です。代わりにお豆腐や白身魚を利用します。タイ、ヒラメ、カレイなどがいいでしょう。

赤身魚は、鉄分が不足してくる9ヶ月以降に与えるようにします。チキンレバーなども栄養素としてはよい食品です。

ビタミンCは大切なビタミンですが、人間は自分の体内で作り出すことができません。食物からしかビタミンCをとることができないのです。積極的にとるようにしましょう。もっともとりやすいのは果物です。果物は果汁やすりつぶしなどにして与えます。

離乳食はおかゆだけで一週間試し、次に野菜を加えて一週間様子を見ます。アレルギーなどないようなら、タンパク質を加えてメニューの数を増やしていきます。開始から一月ほどで、果物も加えて四種類のメニューになれば理想的です。

7ヶ月からは2回食になります。毎回メニューを考えるのは大変でしょうが、栄養素の基本である糖質、タンパク質、ビタミン・ミネラル類の含まれた食品が、バランスよく入るように考えてください。

月齢によって必要な栄養素を含む食品の量(厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドより)

量的にこれだけ食べれば、必要な栄養素はとれることになります。調理のさいの参考にしてください。

穀類       野菜         魚か肉       豆腐なら
7~8ヶ月        50~80g   20~30g        10~15g        30g~40g
9~11ヶ月        90g         30~40g         15g           45g
離乳完了時     90g         40~50g        15~20g        50~55g

穀物アルルギーが心配なら

離乳食のスタートはおかゆですが、お米や麦でも、穀物アレルギーを発症することがあります。そこでおすすめなのが、お米の一つの品種である『ササニシキ』です。

『ササニシキ』は穀物アレルギーの元となる、アレルゲンの物質をほとんど含みません。もし離乳のスタート時に、アレルギーを疑うような症状が出たら、お米を変えることをぜひ試してみてください。

栄養成分を逃さないように!レタスを使った幼児食

レタスは地中海沿岸から西アジア原産のキク科アキノノゲシ属の、一年草または二年草になります。栽培の歴史がとても古い食材で、4500年ほど前のエジプトの壁画にも描かれているほどです。日本では、奈良時代以前からカッティングレタスが栽培されていて、サンチュもこれと同様になります。現在多くみられる球根レタス,サラダ菜,リーフレタスは明治初期に欧米から入ってきて、よく食べるようになったのは1960年代からです。スーパーや八百屋さんなどには通年で出回っていますが、高原レタスは6月~8月頃が旬になります。比較的品質が良く、且つ収穫量が多い時期は秋~冬の始め頃になります。購入の際は、株の切り口が10円玉ぐらいまでの大きさで、葉が鮮やかな薄緑色で、巻きが固すぎずにふんわりしている物で重みがあるものがオススメです。

レタスの栄養価

一般的な玉レタスの栄養成分はサラダ菜やサニーレタスに比べるとそこまで高くはないですが、クセがない味で食べやすいのが特徴です。β―カロテンやビタミンCなどを含んでいます。他には、ビタミンKと葉酸を比較的多く含んでいます。以下に、具体的な栄養価を記載していきます。

○レタス(100g当たり)

カロリー 12kcal

β―カロテン 240μg

ビタミンC 5mg

ビタミンK 29μg

葉酸 73μg

レタスはやり過ぎ注意

レタスは生のままで十分に美味しく召し上がれる食材です。冷水に付け過ぎ,火に通し過ぎには気をつけましょう。栄養成分,食感,美味しさを逃さずに頂きましょう。レタスは離乳食初期から食べることができますが、まずは葉先の柔らかい部分から火を通して食べさせると良いでしょう。幼児食になると大人と同じように食べられる食材なので、先ほど記したように冷水に付け過ぎ,火に通し過ぎには注意しましょう。

レタスチャーハンのレシピ

〇材料

レタス 2枚

ハム 1枚

ごはん 150g

卵 1個

ゴマ油 小さじ1/2

サラダ油 小さじ1/2

鶏がらスープの素 3g

オイスターソース 少々

塩コショウ 少々

醤油 少々

〇作り方

①レタスは一口大にちぎり、ハムは一口大に切ります。

②ごはん,卵,ゴマ油を混ぜ合わせておきます。

③フライパンにサラダ油をひいて、レタスとハムを炒めます。

④②と鶏がらスープの素,オイスターソースを加えて、切るように混ぜます。

⑤水分を飛ばして、塩コショウ,醤油で味を調えたら完成です。

最後に水分を飛ばしやすくするために、レタスの水分はキッチンペーパーなどで拭き取ってから炒めましょう。

レタススープのレシピ

〇材料

レタス 2枚

ウインナー 2本

コーン 5g

コンソメ(固形) 1/2個

塩コショウ 少々

〇作り方

①レタスは一口大にちぎります。

②ウインナーは半分に切っておきます。

③鍋にお湯を沸騰させて、コンソメとウインナー入れて火を通します。

④レタスとコーンを加えて、塩コショウで味を調えて完成です。

ウインナーとコーンを加えることで、子供が食べやすくなります。レタスは最後にさっと加えましょう。

サラダについて

レタスには様々な調理法がありますが、生のままサラダで食べるのがシンプルで最も美味しい食べ方になるかと思います。好きな食材と一緒に、お好みのドレッシングなどを使って下さい。その際、水分を拭き取ることを忘れないで下さい。

アク抜きが大切!ごぼうを使った幼児食

ごぼうの原産地は地中海から西アジアで、キク科ゴボウ属の食材になります。独特の風味と香り、また食感がある野菜です。古くに中国から薬草として伝わってきたもので、現在食用としているのは世界の中でも日本,韓国,台湾の一部になります。しかし、食物繊維が豊富でポリフェノールも含むことから、注目を集めている食材です。国内では青森,茨城,千葉,北海道,宮崎などで栽培されていて、中国,台湾からの輸入品も出回っています。スーパーや八百屋さんでは通年で売られていますが、新ごぼうは4月~6月頃に出荷されていて、旬の時期は9月~12月頃になります。特有の風味は皮の部分に多くあるので、購入の際はできるだけ土つきのものが良いでしょう。亀裂がなく、まっすぐに長く均一の太さの物がオススメになります。また、ひげ根は少ないものが良いとされています。

ごぼうの栄養価

ごぼうは食物繊維のセルロースやリグニン、炭水化物のイヌリンを多く含んでいます。他には、カルシウム,ビタミンB1,ビタミンB2を含みます。また、ポリフェノール含有量が豊富なことも特徴です。以下に、ごぼうの具体的な栄養価を表記していきます。

○ごぼう(100g当たり)

カロリー 65kcal

食物繊維 5.7g

炭水化物 15.4g

カルシウム 46mg

ビタミンB1 0.05mg

ビタミンB2 0.04mg

葉酸 68μg

ごぼうはアク抜きが大切

ごぼうはアクが強いことが特徴の食材になります。調理する際は土をたわしなどで落とし、包丁の背で皮を削ぎ落とし、水や酢水に浸してしっかりとアク抜きをする必要があります。月齢としては離乳食の後期頃から与えることが可能ですが、その際はみじん切りなどにして柔らかく煮てあげましょう。そのため、ごぼう本来のシャキシャキ感を味わえるのは、大人と同じ物が食べられるようになる幼児食に移行してからになります。アク抜きを忘れずに、美味しく召し上がりましょう。

きんぴらごぼうのレシピ

〇材料

ごぼう 1/3本

にんじん 1/4本

豚バラ肉 30g

ゴマ油 小さじ1

和風だしの素 小さじ1/2

醤油 小さじ1

砂糖 小さじ1/2

白ゴマ 3g

〇作り方

①ごぼうはささがきにして、アク抜きをしておきます。

②にんじんはせん切りにします。

③フライパンにゴマ油をひいて、ごぼう,にんじん,豚バラ肉を炒めます。

④分量外の酒(または水)を加えて、蓋をして柔らかくなるまで火を通します。

⑤和風だしの素,醤油,砂糖で味を調えます。⑥白ゴマをふりかけて完成です。

他にまいたけなどを加えても、美味しく仕上がります。

ごぼうと鶏肉の煮物のレシピ

〇材料

ごぼう 1/3本

鶏肉 50g

こんにゃく 20g

里芋 1個

ゴマ油 小さじ1

だし汁 1カップ

醤油 小さじ1

砂糖 小さじ1/2

酒 小さじ1/2

〇作り方

①ごぼうは乱切りにして、アク抜きをしておきます。

②鶏肉は一口大に切ります。

③こんにゃくは一口大にちぎり、下茹でしておきます。

④里芋は一口大に切り、下茹でしておきます。

⑤鍋にゴマ油をひいて、ごぼう,鶏肉,こんにゃく,里芋を炒め、だし汁を入れて柔らかくなるまで煮ます。

⑥醤油,砂糖,酒で味を調え、味がなじむまで煮たら完成です。

ゆっくり時間をかけて煮ることが、美味しくなるポイントです。他に、しいたけなどを加えても美味しく出来上がります。子供が好きな食材を一緒に煮てみて下さい。