幼児食の進め方は、子供の歯や手指、心の発達に沿って進めていきます。
1歳、2歳、3~5歳に適した幼児食の進め方とおすすめレシピをご紹介します。
1歳代の子供の発達と幼児食
1歳代は、離乳食から幼児食に移行していく時期です。
肉だんごくらいのかたさの食べ物をもぐもぐと口を動かしながら食べられるようになったら、離乳食卒業の時期です。
食べ物を丸のみしていたり、柔らかいものしか食べられなかったりする場合は、離乳食のまま様子を見ましょう。
1歳代の子供の1日に必要なエネルギー量は、女の子が900kcal、男の子が1000kcalです。
歯の発達
上下8本の前歯がが得揃い、奥歯の第一乳臼歯が生えそろいます。
前歯でかじり取って自分の一口の大きさに噛み切ることができるようになりますが、食べ物をかみ砕くことはできません。
手指の発達
まだ手指を細かく動かすことはできません。
食べ物をつかんでも、上手に口に運ぶことができずにこぼしてしまうことも多いです。
心の発達
好奇心が出てきて、目の前のものに手を伸ばして触ろうとするようになります。
食材の大きさ・かたさ
食材は、少し厚みのある色紙くらいの厚さに切ると、歯茎にのりやすく食べやすいです。
前歯でかじりやすい大きさ、歯茎で押しつぶしやすいかたさにしましょう。
2歳代の子供の発達と幼児食
汚したり、遊んだりしながら食べるようになります。
自我が強くなり、食事中に遊んだり立ち歩いたりするようになるので、食事と遊びの区別をつけるよう教えてあげるようにしましょう。
2歳代の子供の1日に必要なエネルギー量は、女の子が900kcal、男の子が1000kcalです。
歯の発達
第一乳臼歯が生えそろい、第二乳臼歯が生えはじめます。
上下の歯で食べ物をかみ砕けるようになり、練習を重ねることで奥歯ですり潰すことができるようになっていきます。
手指の発達
指先の細かい動きができるようになり、食べ物を上部につかむことができるようになります。
スプーンやフォークも使えるようになります。
心の発達
自我が強くなり、嫌がることも増えていきます。
自立心が育ち、好奇心も旺盛になり、何にでも触れてみたいという欲求が高まります。
食材の大きさ・かたさ
フォークで刺したり、スプーンですくったりできる、角切りやいちょう切りの大きさが適しています。
3~5歳代の子供の発達と幼児食
ほぼ大人と同じものが食べられるようになります。
噛む力は大人と一緒ではないため、様子を見ながら柔らかさを調節してあげるようにします。
3~5歳代の子供の1日に必要なエネルギー量は、女の子が1250kcal、男の子が1300kcalです。
歯の発達
3歳代になると、ほぼすべての乳歯が生えそろい、食べ物を奥歯で噛み砕けるようになります。
噛む力は大人より弱いので、様々な大きさ、かたさの食べ物を経験させるようにしましょう。
手指の発達
スプーンやフォークを使ってこぼさず食べることができるようになります。
手先が器用になり、箸を使って食べることができるようになっていきます。
心の発達
言葉の発達や理解力が進み、大人との会話も楽しむことができるようになっていきます。
食材の大きさ・かたさ
乱切りや短冊切り、せん切りなど、様々な大きさに挑戦させるようにしましょう。
大人のものより少し柔らかい程度を目安に、噛み応えのある食べ物も食べさせるようにします。