幼児食では、ほとんどの食材を与えてもかまいません。

しかし、かたいもの、消化しにくいものなど、調理に注意が必要なものも多いです。

幼児食初期に使える食材について、適切な量や切り方、調理方法をご紹介します。

幼児食初期に使える食材

離乳食を終えて幼児食に移行した場合、ほとんどの食材を使うことができます。

しかし、かたいものは食べることができないので、調理の方法を考える必要があります。

肉類はひき肉を使うか、薄切り肉を細かく切って使うようにします。

脂肪が多い肉や肉質がかたいものは幼児食初期のこどもには食べさせないようにしましょう。

卵は加熱したものは食べさせても良いですが、エネルギー量が多いため、食べさせる量に注意しましょう。

また、生卵は絶対に食べさせないようにしましょう。

葉野菜や納豆は細かくきざむようにし、根菜類は手に持てるスティック状にするのも良いです。

海藻やきのこ類は与えても良いですが、弾力があってかたいため、粗めのみじん切りなど細かくきざむようにします。

果物類は柔らかいバナナやオレンジにし、リンゴはすりおろしたり煮たりして柔らかくしてから食べさせるようにします。

魚は切り身にし、骨や皮をしっかり取り除きます。

生魚は食べさせないようにします。

また、揚げ物は油の摂りすぎを避けるために少量に、辛味などの刺激のあるものやインスタント食品など添加物が多いものは食べさせないようにしましょう。

かたいナッツ類やもちは誤嚥の危険性があるので、初期には与えないようにするか、こまかくきざんで食べさせるようにします。

幼児食初期のおすすめ献立

幼児食初期の献立例を紹介します。

必ず守らなければならないものではありませんが、栄養の過不足がないよう意識しながら参考にしてください。

幼児食初期の朝ごはん

主食、主菜、汁物、デザートを組み合わせ、230kcalを目安にします。

サンドイッチやおにぎりなど手づかみで食べられるものを中心にし、果物やヨーグルトをデザートにすると良いでしょう。

幼児食初期の昼ごはん

主食と主菜を一度に摂れるものと副菜を組み合わせ、260kcalを目安にします。

前歯で噛みきれて、歯茎で押しつぶせるかたさの料理にしましょう。

どんぶり物や具だくさんのうどんなどがおすすめです。

幼児食初期の夕ごはん

主食、主菜、副菜、汁物を組み合わせ、290kcalを目安にします。

味付けは薄味にする必要がありますが、ケチャップやマヨネーズなど今まで食べていなかった味をつけ、アクセントにするのも良いです。

おやつ

一度に食べられる量が少ないので、エネルギーを補えるおやつを食べさせても良いです。

午前中にお腹にたまる飲み物、午後に飲み物と軽い食べ物をあげるようにし、合計140kcal程度になるようにしましょう。

献立作りの注意点

一食で材料、調理法が重ならないようにします。

幼児食初期では様々な食材や味を体験させる必要があります。

例えば汁物にほうれん草を使った場合、副菜にはほうれん草ではなく大根を使うなど、具材が重ならないようにしましょう。

また、炒め物、おひたし、煮物など、様々な調理方法にすることで、味や食感の変化を感じることができ、食体験が豊かになります。

同時に塩分や脂肪分の摂りすぎを防ぐこともでき、バランスの良い献立にすることができます。