ナスを使った幼児食レシピ

夏から秋にかけてたくさん出てくるナスは、あげたり焼いたりとたくさんの調理方法があります。野菜を少し足したいときなど、幼児食にもオススメの食材です。しかし一方でナスには栄養がないと言われていますが、これは本当でしょうか。ナスの栄養や効能について、さらにナスを使った幼児食レシピをご紹介します。

ナスの栄養や効能って?

ナスの成分はほとんど水でできています。ビタミンやカリウムなど含まれてはいますが、とても少量なため、栄養がないと言われているのです。しかし、カリウムやカルシウムが含まれているため、嬉しい効能もあります。特にカリウムは体内に取り込まれた余計な塩分を排出する効果があるので、体がむくんでしまったときなどナスを料理に取り入れると効果的です。さらにすごいのがナスに含まれているナスニンという成分。体内の老化を防ぐ強い抗酸化作用をもっているので、動脈硬化や高血圧の予防につながります。ただし、食べ過ぎると体を冷やしてしまう可能性も。幼児食として取り入れる場合は少量にするといいでしょう。

ナスを使った幼児食レシピ

○ナスと鶏ひき肉のあんかけ
ビタミンやタンパク質がふんだんに摂れるこのレシピは幼児食として最適です。あんかけにすることによって子供でもするすると食べやすくなっているので食の細い子にもぴったりです。また優しいお出汁の味なのでお母さんも安心です。

材料
鶏ひき肉 90g
ナス 1、5本
玉ねぎ 中1個
もやし 1/2袋
さやいんげん 3本
だし汁 300〜360ml
しょうゆ 小2
砂糖 小2
片栗粉 小2
水 大2
サラダ油 大2

作り方
ナスは1㎝角、玉ねぎはみじん切りにする。
もやし、さやいんげんは一緒に茹で食べやすい大きさに切る。
フライパンにサラダ油をひき、鶏ひき肉とナス、玉ねぎを炒める。
さらにもやしとさやいんげんを加えて、だし汁、醤油、砂糖を加えて煮る。片栗粉を水でとき、それをフライパンに加えとろみをつけてできあがり。

○マーボーナス
子供たちに人気な保育園メニューでもあるマーボーナス。ぜひご家庭でもチャレンジしてみてください。

材料
ナス 2本弱
サラダ油 大1弱
玉ねぎ 1/2個
醤油 小1弱
にんじん 5㎝
酒 小1弱
豚ひき肉 80g
みそ 小2
生姜 少々
中華だし ひとつまみ
にんにく 少々
片栗粉 大1

作り方
玉ねぎ、にんじんはみじん切り、ナスは食べやすい大きさに乱切りにする。
フライパンに油をひき、生姜、にんにくを炒め香りがでたら取り出し、そのあと豚ひき肉を炒める。さらに玉ねぎとにんじんをいれる。
そこへ中華だし、醤油、酒、みそをいれ混ぜ合わせ、さらにナスをいれ味をなじませるように炒めあわせる。
ナスが柔らかくなったら片栗粉でとろみをつけてできあがり。

○ナスのナポリタン
大人と子供、どちらが食べても満足するナポリタン。大人用には出来上がり後にケチャップを足せば立派な1食に。さっと作れる時短メニューです。

材料
スパゲッティ 100g
ソーセージ 2本
ナス 1/2本
玉ねぎ1/4個
ケチャップ 大2
コンソメ 小1/2
ソース 小1
塩 少々
牛乳 小1
オリーブオイル 大1/2
バター 10g

作り方
パスタを茹でる。このとき所定の時間より少し短めにする。
野菜とソーセージそれぞれ食べやすい大きさに切る。ナスは水につけあく抜きをする。
フライパンにオリーブオイルとバターを入れ熱し、野菜とソーセージを炒める。そこにおたま一つ分のゆで汁とケチャップ、コンソメ、ソース、塩少々入れ煮立たせる。
最後に茹で上がったパスタを入れ、牛乳をいれてできあがり。

里芋を使った幼児食

里芋の原産地はインド,スリランカ,中国南部であり、サトイモ科サトイモ属の食材になります。里芋はとても歴史が古く、縄文時代に渡来されたと言われています。稲作が開始されるまでは主食の役割を担い、じゃがいも,さつまいもが普及する前は芋類のメインも担っていました。里芋はお正月メニューや祝い事には欠かすことができない食材であり、また山形県では芋煮会と呼ばれる行事があったりと、とても縁が深い食材です。国内では、宮崎,千葉,埼玉,鹿児島,栃木,熊本,愛知などで栽培されていて、中国からの輸入品も多くあります。スーパーや八百屋さんなどでは通年で出回っていますが、旬の時期は品種によって異なります。購入の際は、丸みがあり固く締まっていて皮に傷が少ないものがオススメです。皮が乾いていたり、青く日焼けしているものは古くなっている証拠なので、避けるようにしましょう。

里芋の栄養価

里芋の主成分はデンプンであり、食物繊維を多く含んでいて、比較的低カロリーの食材になります。また、カリウムの含有量も多めになっています。以下に、里芋の具体的な栄養価を記載していきます。

○里芋(100g当たり)

カロリー 58kcal

食物繊維 2.3g

カリウム 640mg

葉酸 30μg

ビタミンB6 0.15mg

里芋のぬめりはしっかり取ろう

里芋は離乳食の中期頃から食べさせることができ、ほくほくの食感から赤ちゃんのみならず幼児期の子供にも人気が高い食材になります。調理をする上での注意点として、ぬめりをしっかり取り除くということが挙げられます。里芋は皮を剥いている段階からヌルヌルしていて剥きにくいと感じる程、ぬめりが強い食材です。ぬめりの取り除き方としては2つ挙げられます。1つ目は、塩もみをすることです。塩もみの方法は、皮を剥いて一口大に切った里芋を大きめのボールに入れて、水と塩を加えてもみ洗いして下さい。2つ目は、下茹でをすることです。鍋に里芋とひたひたの水を入れて加熱して、一度沸騰させて下さい。どちらかの方法をとることで、ぬめりを取り除くことができます。

里芋の煮っころがしのレシピ

〇材料

里芋 50g

塩 少々

ゴマ油 小さじ1

だし汁 1カップ

酒 小さじ1/2

醤油 小さじ1

みりん 小さじ1/2

砂糖 小さじ1/2

かつお節 3g

〇作り方

①里芋は一口大に切って、水と塩でもみ洗いをします。

②鍋にゴマ油をひいて、里芋を炒めます。

③だし汁を加えて、柔らかくなるまで煮ます。

④酒,醤油,みりん,砂糖で味を調えます。

⑤かつお節を散らしたら、完成です。

里芋の王道メニューの煮っころがしになります。子供のお好みで、いんげん,まいたけなどを加えても、美味しく召し上がれます。

豚汁のレシピ

〇材料

里芋 20g

大根 15g

にんじん 15g

油揚げ 1/2枚

白菜 1枚

豚バラ肉 20g

だし汁 1.5カップ

味噌 小さじ1

ゴマ油 少々

〇作り方

①里芋は一口大に切って、下茹でしておきます。

②大根,にんじんはいちょう切りに、油揚げは湯抜きして短冊切りに、白菜はざく切りにします。

③豚バラ肉は、大きい場合は一口大に切っておきましょう。

④里芋,大根,にんじんを鍋に入れて、だし汁で柔らかくなるまで煮ます。

⑤油揚げ,白菜,豚バラ肉を加えます。

⑥味噌で味を調え、ゴマ油を少し垂らしたら完成です。

ポピュラーな豚汁に、里芋を加えるととろみが出て美味しくなります。子供のお好みで、ごぼう,こんにゃくなどを加えてみて下さい。