甘くて栄養価が高いミニトマトは幼児食にぴったり

ミニトマトはスーパーでも赤い色だけでなく、黄色や橙色など、いろいろな種類のものを見かけるようになりました。果実の大きさが5g~30gほどの大きさのトマトを総称してミニトマトといいます。小さくて見た目もかわいく、甘味みがあることから、小さいお子さんにも好まれます。トマトは小ぶりにつくるほうが糖度が高くなるようで、普通のトマトよりもミニトマトのほうが、甘味もあり、栄養価も高い傾向にあります。

ミニトマトの栄養

トマトと栄養素は同じですが、その栄養価は高く、赤い色素によるリコピンには抗酸化作用があり、喘息の症状を緩和したり、美白効果などがあります。またカルシウム、カリウムなどが含まれているので、胃もたれや胸やけの緩和、高血圧の予防、鉄分を吸収するビタミンCの働きがあり、貧血の予防にも効果があります。

ミニトマトの使い方

離乳食初期のころから食べることができます。大きいトマトよりも甘味があるので、赤ちゃんのころにも食べやすいトマトです。湯むきして皮と種を取り除いてつかいます。1歳をすぎると、小さくカットして、サラダなどでも食べれるようになってきます。ミニトマトは味も濃いので、スープの具や煮物にもむいています。

ミニトマトのレシピ

◆彩どりがかわいいミニトマトのオムレツ

ミニトマト 2個

ほうれん草 1茎

卵 2個

牛乳 大さじ1

チーズ お好みのもの(スライスチーズなら1枚)

塩、コショウ

オリーブ油

1 ミニトマトはへたをとりのぞいて4等分にカット、ほうれん草は下ゆでして、細かくカットする。卵と、牛乳、塩、コショウ、ほうれん草を混ぜ合せておく。チーズは一口の大きさにカットする。

2 ミニトマト、はオリーブ油で軽く炒めて、お皿にとりだしておく。

3 小さいフライパンに油をひき、1のたまごを流しいれて、丸く形にする。火を弱火にして、トマトとチーズをちりばめる。蓋をしてチーズがとけて、卵に火が入るまでやく。切り分けてできあがり。

◆ミニトマト入りお手軽コンソメスープ

トマトが入って少しさっぱりしたお手軽スープです。

ベーコン 薄切り2枚

ミニトマト 3個

玉ねぎ 1/4個

水 300cc

コンソメ顆粒 小さじ1/3~1/2

塩、コショウ

ベーコンは5㎜幅にカット、ミニトマトは4等分、玉ねぎは薄切りにする。

鍋に水をいれて、沸いたら、コンソメと具材をいれて、煮る。野菜にに火がとおったら、塩、コショウで味を調えてできあがり。

夏野菜の代表!きゅうりを使った幼児食

きゅうりとは、ウリ科キュウリ層のつる性一年草およびその果実のことです。とても古くからある野菜のひとつであり、3000年ほど前から栽培されています。6世紀後半に日本に伝わってきましたが、当時はあまり普及しなかったそうです。本格的に栽培されるようになったのは、17世紀に入ってからと言われています。スーパーや八百屋さんには通年で出回っていますが、旬の時期は夏になります。選び方のポイントは、濃い緑色で全体的に張りとつやがあることが重要です。さらに両端がしっかりしているものがオススメで、触った時にイボがチクチクしている物の方が鮮度が良いです。

きゅうりの栄養価

きゅうりは水分を多く含んでいるため、とてもみずみずしい野菜であり、β―カロテン,カリウム,ビタミンC,ビタミンKなどを含んでいます。以下に、具体的な栄養価を記載していきます。

○きゅうり(100g当たり)

カロリー 14kcal

β―カロテン 330μg

カリウム 200mg

ビタミンC 14mg

ビタミンK 34μg

きゅうりは板ずりが大切

大人の食卓への登場シーンが多いきゅうりですが、子供も離乳食初期から食べさせることができます。ただし、その際は皮を剥き加熱してすり潰してあげる必要があります。加熱することでビタミンC量が損なわれてしまうことは否めませんが、離乳食初期からきゅうりの味に慣れさせておくことは、その後のことを考えると必要なことだと思います。上記に記した通り、新鮮なきゅうりはイボがチクチクしていることが特徴です。料理する際は板ずりをすることが大切になります。板ずりとはまな板に切る前のきゅうりを置き、上から塩を振りそのままコロコロ転がします。このひと手間で口当たりが良くなり、また皮の緑色が一層鮮やかになります。幼児食では生のままのきゅうりを食べるようになりますので、板ずりをしっかりとしましょう。

サンドイッチのレシピ

〇材料

パン(サンドイッチ用) 2枚

きゅうり 1/3本

ハム 1枚

チーズ(スライス) 1枚

トマト 1/2個

バター 5g

〇作り方

①きゅうりは斜め切りに、トマトは輪切りにします。

②パンにバターを塗り、具材をはさみ食べやすい大きさに切ったら完成です。

子供が大好きなサンドイッチにはさむと喜ばれます。具材はオーソドックスな物になっているので、お好みでアレンジ自在になります。子供のお弁当などに入れても良いでしょう。

マカロニサラダのレシピ

〇材料

マカロニ(乾) 3g

ハム 1枚

きゅうり 1/3本

マヨネーズ 大さじ1/2

〇作り方

①マカロニは、表示時間通りに茹でておきます。

②ハムは短冊切りに、きゅうりは輪切りにします。

③全て混ぜ合わせて完成です。

子供の好みでコーンやカニカマなどを加えると、よりカラフルになります。味付けが物足りない場合は、塩こしょうやブラックペッパーを少量加えても良いでしょう。

きゅうりの塩昆布和えのレシピ

〇材料

きゅうり 1本

塩 少々

塩昆布 2g

鶏がらスープの素 1g

ゴマ油 小さじ1

白ゴマ お好みで

〇作り方

①きゅうりは包丁の柄の方でたたいて、乱切りにして塩を少々ふり水けを切ります。

②全て混ぜ合わせたら完成です。

意外かもしれませんが、塩昆布が好きな子供は多くいます。ただ塩分が気になるところなので、調味料に塩は加えない方が良いでしょう。ゴマ油は風味づけ程度に加えると、とても美味しく出来上がります。献立にもう1品欲しいという時に、是非ご活用下さい。