豆乳は栄養満点で、子供の食事には離乳食中期から利用することが可能です。大豆から抽出されたエキスである豆乳は、大豆の栄養をギュッと詰め込んでいるため、幼児食にも積極的に取り入れたい食材のひとつです。豆乳を幼児食に取り入れる場合、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。今回は豆乳を幼児食に取り入れるときに押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

無調整豆乳を選ぼう

豆乳には無調整豆乳・調製豆乳・豆乳飲料の3つに分けられます。無調整豆乳とはその名の通り、大豆から抽出されたエキスそのものをパックしたものを指します。原材料は大豆のみで、余計なものは一切加えられていません。調製豆乳は豆乳を飲みやすくするために糖分や果汁をプラスしたものです。大豆固形分6%以上、大豆たんぱく質3%以上含まれていることが基準となります。豆乳飲料も調製豆乳と同様、豆乳に味が加えられたものを指します。調製豆乳よりも大豆成分が少ないものが豆乳飲料として扱われます。幼児期にはなるべく余計なものが入っていないものを選ぶことが大切なので、無調整豆乳と記載されているものを選ぶようにしましょう。無調整豆乳はそのまま飲むだけでなく、食事に取り入れやすいことも魅力です。

飲ませすぎには気を付けよう

豆乳は良質なたんぱく質や脂質が豊富に含まれていて、体内への吸収率も非常に高いことがわかっています。大豆は植物でありながら、豆乳のたんぱく質は動物性たんぱく質によく似た構造をしており、必須アミノ酸をバランスよく含んでいることから積極的に摂りたい食材として注目されています。いくら体にいいからといって、食事のたびにごくごく飲ませるのはNGです。たんぱく質の分子は大きいため消化器官がまだ成熟していない幼児には、消化吸収に時間がかかり負担となってしまいます。豆乳をそのまま飲めるようになる1歳半から3歳ごろまでは1日に100ml、3歳から5歳ごろまでは200mlを目安に与えるようにしましょう。離乳食期には人肌に温めてから与えることが好ましいですが、幼児食に切り替わったころからは冷たいまま飲ませても問題ありません。

豆乳は牛乳の代替品ではない

牛乳は小麦・卵と並んで三大アレルゲンのひとつで、牛乳アレルギーを持っている子供も少なくありません。牛乳の代わりに豆乳を利用することも多いですが、軽い気持ちで豆乳を牛乳の代替品として使うことは好ましくありません。牛乳のアレルギーが心配だからと牛乳を与えずに豆乳を与えることはNGです。牛乳には豆乳には含まれない栄養がたっぷり含まれていますし、豆乳にもアレルギーを起こす可能性は否定できません。食物アレルギーを持っている子供は、花粉症などアレルギー体質であることも珍しくありません。特にカバノキ科の植物にアレルギー反応を起こす場合、気を付けたほうが良いとされています。むやみに牛乳の代替品として取り入れるのではなく、食材のひとつとしてほかの食材と同じ扱いで幼児食に取り入れるようにしましょう。牛乳アレルギーということがわかっていて、豆乳にはアレルギー反応を起こさないとわかってから豆乳を牛乳の代替品として取り入れるといいでしょう。