日本を代表する調味料と言えばしょうゆです。しょうゆは日本人の食生活からは切っても切れない存在で、子供が成長するにつれ、必ず口にすることになるでしょう。素材の味だけで味付けをしなくても良いとされる離乳食初期が過ぎると、少しずつ味付けをし始め、だんだんと大人と同じものを食べるようになります。幼児食を作る時期に、家庭で使う調味料の種類や量、使い方を見直すことをおすすめします。見直すことで、家族の健康維持にも役に立つでしょう。しょうゆの使い方や使用量、選び方などをご紹介します。
しょうゆの栄養成分
しょうゆと言っても、日本全国にたくさんのお醤油屋さんがあり、塩辛いしょうゆが好まれる地方もあれば、甘いしょうゆが好まれる地方もあり、味も違います。しょうゆに含まれる塩分も糖分も様々なのです。家族が美味しいと感じるしょうゆを選び、幼児食作りに役立ててみましょう。料理の味を引き立てる存在です。
幼児食にしょうゆを使う時の注意点や食べさせて良い年齢
赤ちゃんが最初に飲むママのおっぱいは甘く、初めて塩分があるものを口に入れると驚きます。塩と同様、しょうゆは塩分濃度が高いので離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)では使わないようにしましょう。中期(生後7~8ヶ月頃)に入り、味付けに物足りなさを感じたら小さじ1/6程度、後期(生後9~11ヶ月頃)で小さじ1/3程度、1歳で小さじ2/3程度を目安にして使っても良いですが、素材やだしの味とのバランスでなるべく使うのは少量にしましょう。
しょうゆで食物アレルギー
醤油は大豆と小麦と塩で作られます。醗酵食品ですので原材料が変化しているため、小麦や大豆の食物アレルギーを引き起こす子供が全て反応するとは限りませんが、強く反応がでる子供はしょうゆに反応する場合があります。かかりつけの医者に相談してから食べ方を調節しましょう。
幼児食にしょうゆを使い過ぎると
離乳食を食べる時期の赤ちゃんは体の機能が未熟です。塩分の取り過ぎは肝臓に悪影響をおよぼしてしまいます。離乳食を卒業してから大人と同じように塩分を取ると、高血圧・肥満などの小児生活習慣病になったり、大人になってから生活習慣病になったりするリスクが高まります。生活習慣病は、大人の病気だと思われがちですが、近年子供がかかる割合が増加しています。健やかなこどもの体を作ってあげるのは幼児食を作って食べさせる親に責任があります。幼児食では素材の味がわかるような薄味を心がけ、様々な味覚の形成を行うことが大切で、好き嫌いの少ないこどもにしてあげると良いでしょう。
しょうゆを使った料理
離乳食後期までは本当に少量を風味づけにする程度で良いでしょう。完了期に入ると、少量は使っても構いません。野菜や魚の煮込みあんかけ、おうどんのスープ、野菜スープなどに使うと美味しくなります。しょうゆの使い過ぎは禁物です。別の器にお湯と一緒に入れて薄めてから、スプーンで少しずつ料理に加えて味付けをするなど工夫をしてみましょう。だしを使うと味があり塩分を加えなくても美味しく仕上がりますが、大人用のだし(粉末だし)は塩分が入っているものが多く、使用する時は注意しましょう。子供用のだしが売られていますので、ドラッグストアや子供用品店で購入することをおすすめします。