幼児食では、子供が自分でスプーンやフォークを持って食事をするようになります。
食べる意欲を持たせるためにも、適切な食器を選ぶことが大切です。
スプーンを始めるタイミング
スプーンを持たせるタイミングは、子供が興味をもって使いたがったときです。
最初はスプーンを持たせて子供の好きなように使わせます。
大人の真似をさせて、それでも上手に使えない場合は手を添えて使い方を教えてあげましょう。
食べ物はスプーンに乗りやすい大きさに切った根菜の煮物や、とろみがついたスープ類が適しています。
スプーンの持ち方を細かく教えるのではなく、スプーンを使って食べることを重視します。
慣れてきてから、正しい使い方を教えていきます。
スプーンに慣れたらフォークを使わせる
スプーンはすくう動作、フォークは刺す動作を必要とします。
フォークのほうが少し難しいですが、スプーンに慣れてきた後なら比較的早く使えるようになることが多いです。
フォークの練習をする際は、卵焼きやホットケーキ、肉だんごなど、刺して持ち上げやすいメニューを用意するようにしましょう。
使うのが難しい場合は、お手本を見せてあげたり、一緒に手を添えてあげたりして、サポートしてあげるようにしましょう。
子供が使いやすい食器の選び方
幼児食用スプーンとフォークの選び方
スプーンは子供の口に入りやすい細めのものが適しています。
子供の口元の3分の2程度の大きさで、すくう部分にある程度の深さがあるものを選びましょう。
フォークは刺す部分が細く、先が丸いものを選びます。
刺す部分が細いほうが口に入れやすく、先が丸いほうが安全です。
スプーンもフォークも、柄がつかみやすく平たいものを選びます。
平たいほうが握ったときに柄が手の中で回らず、安定して持つことができます。
幼児食用の皿の選び方
皿の縁の立ち上がりがしっかりしているものを選びましょう。
縁まで平たいと、スプーンですくうときに縁に引っかからずにこぼしてしまいます。
うまくすくえないとこぼして無駄になってしまう上に、子供がイライラしてスプーンを使うのを嫌がったり手づかみに戻ったりする可能性があります。
皿に深さがあり、縁が直角に近い角度まで立ち上がっていれば、食べ物が皿の縁で止まり、スプーンですくいやすくなります。
食器はプラスチックの壊れにくいものを選び、スープ用の食器やお椀などの深いものには持ち手がついているものを選びます。
ある程度上手にお椀などを持てるようになったら、大人のものと形が似た持ち手のないものに移行するようにしましょう。
スプーンやフォークの持ち方
1歳代では上から握るような上手持ちをします。
持ち方としては間違っていますが、まずはスプーンを使って食べることに慣れさせる必要があるので、無理に訂正する必要はありません。
食器を使い、慣れていくうちに、子供自身が上手持ちを食べにくいと感じるようになり、自分で持ちかえるようになります。
ほぼ自分で食べられるようになっても持ち替えないときは、大人が教えてあげるようにしましょう。
下から持つようになっても、まずは握るように持つことがほとんどです。
握って食べる使い方で上手にすくえるようになったら、ペンをもつような正しい持ち方に直してあげるようにしましょう。