大人の食卓にはよく登場する揚げ物ですが、離乳食後期なら、揚げ物も少量食べさせることができます。ただし大人向けの、塩分が多い味付けのものや、いつから使用しているのかわからない、古い油で調理したものは、やめておいたほうがいいでしょう。

離乳完了期からは、大人と同じものも食べられるようになりますが、油はあまり消化のよいものではないので、大量に与えることは避けましょう。

初めての揚げ物

封を切ったばかりの新しい油を使用した、自家製の揚げ物が理想です。レンジで柔らかくしたジャガイモのスティックを、さっと揚げて与えてみましょう。このとき、大人や幼児向けと違って、塩を振る必要はありません。

最初の頃は、衣のない調理法がいいでしょう。レンジで柔らかくしたカボチャやニンジン、ササミのスティックなど揚げます。

天ぷらやとんかつのように、衣のあるものは最初のうちは食べさせなくていいでしょう。綺麗な油で調理された、素揚げのもので十分です。

油の鮮度

古くなった油は酸化します。それで調理したものを食べると、大人でも胸焼けしたり、下痢したりすることがあるのです。

ですから赤ちゃんには、新鮮な油で調理したものを食べさせてください。大人のメニューが揚げ物で、何回か使用したもので調理した場合、赤ちゃんには食べさせず、別メニューにしたほうがいいです。

いつからみんなと同じように食べられる?

離乳完了期となれば、唐揚げやとんかつ、メンチにコロッケなども食べられるようになります。自宅で作るのではなく、惣菜店で買い求めるなら、できるだけ早い時間に買いましょう。お店の油がまだ綺麗だからです。

保育園に通っている赤ちゃんでしたら、完了期の頃の給食には、もう揚げ物が登場していると思います。唐揚げ1つ、コロッケ半分、チキンナゲット1つ、この程度の量でしたら、1度の食事で食べてもなんの問題もありません。

ただ唐揚げが好きだからといって、2歳前の赤ちゃんが、1度に3個も4個も食べるのはよくありません。油は消化しずらいので、満腹感が続き、他の食事に影響するからです。

ドーナツも食べられる

赤ちゃんの大好きな揚げ物、ドーナツやアメリカンドッグも食べられるようになります。市販のドーナツはかなり甘いので、手作りできれば理想的です。

ホットケーキミックスを使えば、思ったより簡単にドーナツが作れます。仕上げにパウダーシュガーを振ったりせず、そのまま食べさせれば、甘みも抑えられるので、市販品よりはいいでしょう。

チーズを入れて揚げたり、バナナを揚げたり、料理のバリエーションが広がります。コーンや干しぶどうを混ぜて揚げたものも、赤ちゃんは大好きです。

油脂は必要

大人の食事指導では、油は悪いもののように言われますが、それはとりすぎるから問題になるのです。油脂は効率のいいエネルギーを生み出すので、適量でしたらぜひとりたい食品の1つでしょう。

離乳後期からは、揚げ物だけでなく、炒め物などでも油を使った料理を出せます。1度揚げ物で使った油を、炒め物に再利用されることも多いと思いますが、日数が過ぎた場合は、油を始末するようにしてください。

揚げ物での注意点は、調理するときです。油はかなり高温になりますから、決して赤ちゃんをキッチンに入れないようにしましょう。キッチンの構造的にむずかしいのなら、自宅での揚げはしばらくあきらめたほうがよさそうです。