一生懸命がんばって離乳食を作ってきたけれど、ふと、おっくうに感じたことがあるのではないでしょうか・
工夫した離乳食も、たいして食べてくれません。体重も増えず、毎日の努力が虚しくなってきます。気分が落ち込み、料理のためにキッチンに立つのもおっくうになってきました。
そんなときは休みましょう。育児は、何日までに終わるとかいうものではないのです。1日休んだところで、大きく変わることはありません。
おっくうなときこそベビーフード
離乳食を作る時間に、赤ちゃんと一緒に買い物に出かけましょう。ショッピングモール、スーパーマーケット、ドラッグストア、ベビー用品専門店、それらのお店でベビーフードを買うのです。
賞味期限がありますし、食べるのによい月齢も決まっています。ですから大量購入するのは控えて、お母さんが気になるものをいくつか買いましょう。1週間分くらい、買っておいてもいいかもしれません。
ベビーコーナーのあるショッピングモールやスーパーでなら、早速買ったばかりの離乳食を食べさせることもできます。同じような月齢の赤ちゃんを連れたお母さんがいるかもしれませんから、離乳食はどんなものを食べさせているか、情報交換するのもいいです。
帰り際には、自分とご主人の食べるものを買います。今日は料理をしないでおきましょう。惣菜コーナーや刺身コーナーで、すぐ食べられるものを選ぶのです。
貧血による鬱が原因のことも
1日休んだら、気分は晴れたでしょう。それともまだおっくうなままでしょうか。
疲労感が抜けない。なにもやる気が起きなくて、離乳食を作るのがおっくう。そんなことでしたら、お母さんの貧血を疑ったほうがいいかもしれません。鬱病だと思っていたら、貧血の改善でよくなった例もあります。貧血による全身の酸素不足が、お母さんのやる気を削いでしまっているのです。
病院で検査をしてもらい、症状によっては薬を出してもらいましょう。また薬に頼らず、鉄分の多い食事を心掛けるのも、いい効果があります。
おっくうなときに作る簡単離乳食
おっくうだからといって、離乳中期や離乳後期の赤ちゃんに、おかゆやパンだけ与えていてはいけません。ベビーフードのおかずを1品から2品、必ず足してください。
大人の食事から作ったり、ベビーフードを利用した簡単離乳食には、こんなものがあります。
○みそ汁がゆ
みそ汁を薄め、普通に炊いた大人用ごはんを入れて煮込む。みそ汁の具も入れ、食べるときにカツオブシを振りかける。
○カレーの具でポトフ
カレーを入れて味付けする前に、具材だけ取り分けておく。塩をほんの少量入れて味を調える。じゃがいもを多めにすれば、おかゆなしでこれ1品でもすませられる。
○刺身しゃぶしゃぶ
お刺身を湯通しするか、レンジにかけるだけ。いっしょについてくる刺身のツマのダイコンを、キッチンバサミで細かく切って、薄めたみそ汁で煮込む。
○トマトスープ
温めた無塩のトマトジュースに、軽くトーストしたパンを切って浮かべる。粉チーズを少しふりかけると、おいしさが増す。
○豆乳コーンフレークスープ
あまり甘みのないコーンフレークを、豆乳で煮るだけ。
○ベビーフードサンド
果物のピューレ、レバーペーストをそれぞれパンに塗って、サンドイッチを作る。
手抜きをしたとき、罪悪感を持たないことです。明日元気になったら、またおいしいごはんを作ればいいだけです。