節分の豆まきに欠かせない大豆の加工品である高野豆腐は1歳半からの幼児食にも使うことができます。栄養、保存、レシピなどまとめてみました。

高野豆腐の栄養素は?

高野豆腐の原料である大豆はタンパク質や脂質を多く含んでいることが特徴で「畑の肉」とも言われます。その大豆から加工された豆腐を凍らせて乾燥させた保存食品が高野豆腐ですので、主成分の栄養は豆腐と同じくタンパク質と脂質です。タンパク質は100g中約50g、脂質は100g中約33g含まれています。タンパク質に含まれているアルギニンというアミノ酸は子供の成長に欠かせないアミノ酸ですが、子供のうちは体内で合成できませんので、摂取しなくてはいけません。また特徴としては、豆腐よりカルシウムと食物繊維が多い事です。特にカルシウムは絹ごし豆腐が100g中43mgなのに対し、高野豆腐は660mgもあります。成長を促すカルシウムをたくさん摂取したい幼児食にぴったりの食材です。

高野豆腐の保存法は?

基本的には長期保存が可能ですが、脂肪分が多く、油が酸化しやすいので保存中に変質しないようにしましょう。油が変質しない為には、乾燥した場所で保存する事です。湿気が多くなる時期は気をつけましょう。

高野豆腐の調理法は?

戻して使うタイプはボウルに高野豆腐を入れ、湯を注いでしばらくおきます。その後、水に入れ手で押し、水気を切ってから調理しましょう。戻す手間がないタイプはだし汁の量を指定より多めにして、やや長く煮ると美味しくできます。含め煮が一般的ですが、薄味のだし汁で下煮し、サラダや胡麻和えにしても美味しく食べられます。「畑の肉」の代名詞がある大豆からの加工品なので、肉の代用として使われることもあります。

1歳半からも食べられる高野豆腐の幼児食レシピ

○高野豆腐とじゃがいもの味噌炒め(4人分)

・高野豆腐:2枚

・じゃがいも:2個

・にんじん:6cmくらい

・サラダ油:大さじ1

・だし汁:1カップ

・みそ:大さじ1

・砂糖:大さじ1

①高野豆腐は袋の表示どおりに戻し、短冊切りにする。

②じゃがいも、にんじんは短冊切りにする。じゃがいもは水にさらしアクを抜き、水気を切る。

③鍋にサラダ油を熱して②を炒め、しんなりしたらだし汁、みそ、砂糖を入れ、①を加えて汁気がなくなるまで煮る。

 

○高野豆腐のドライカレー風(4人分)

・高野豆腐:4枚

・じゃがいも:2個

・にんじん:1本

・玉ねぎ:2個

・カレー粉:小さじ1

・バター:小さじ1

・湯:大さじ2

・水:1カップ

・顆粒コンソメ:小さじ1

・4人数分のご飯

①じゃがいも、にんじん、玉ねぎはみじん切りにする。じゃがいもは水にさらしてアクを抜く。

②高野豆腐は袋の表示どおりに戻し、水気を切ったら、摩り下ろす。

③玉ねぎ、じゃがいも、にんじんを炒める火が通ったら、摩り下ろした高野豆腐を炒める。

④湯で溶いたカレー粉と水、顆粒コンソメを入れ、弱火で煮込む。水気が足りなくなるようなら、分量外の水を足す。

※辛みはカレー粉の量を調整して、お子様に合うようにしてみて下さい。はちみつを入れてみても良いですね。お好みでコーンやピーマン、さやいんげん、キノコなどもみじん切りにして入れてみましょう。