さといもは淡白な味わいの芋です。適度なぬめりがあるので咀嚼の未熟な1歳半の幼児でも食べやすいので、幼児食にも取り入れたい食材です。さといもの栄養や選び方、調理法、レシピをまとめてみました。

さといもの栄養は?

さといもの栄養はでんぷんが主な成分です。ぬめりの成分はガラクタンという炭水化物とタンパク質が結合したものです。ガラクタンは脳細胞を活性化させる働きがあるので、成長著しい幼児にもぴったりです。また、ガラクタンは免疫力を高める作用もあります。風邪やインフルエンザが流行りやすい時期に摂取して丈夫な体を作るためにさといもを幼児食に取り入れる食事対応をしてみてもよいですね。また、ぬめりの中にはムチンという成分も含まれています。ムチンはタンパク質の吸収を助ける働きがあります。低カロリーで食欲増進効果もあります。

さといもの選び方?

さといもは細長いものよりずんぐりと太ったもので、皮が薄くて、先端まではちきれそうなものがおススメです。皮が青みがかっているものはえぐみが強いようです。切られているものではなく皮つきのものを購入しましょう。

さといもの調理法は?

さといもの調理で面倒なのが皮むきです。独特のぬめりがあるのでちょっとした緊張感がありますが、さといもを洗ったらしっかりと水を取るのがコツです。先の量端を切り落としてから皮むきをするとむきやすいようです。皮は厚めにむきましょう。また、蒸し器で蒸してからふきんで皮をむくとするっと簡単にむけます。ぬめりは栄養が含まれているので取りすぎてしまうともったいないですが、料理によって使い分けてみてはいかがでしょうか?もしぬめりをとりたい場合は、皮をむいた後、塩でよくもみ洗う方法がぬめりの成分をほど良く残す方法です。また、皮をむいてから塩か酢を加えた湯で下湯でする方法もあります。もし、ぬめりのある煮物などを作りたい場合はきれいに洗ってから皮をむき、ふきんでふいてから使いましょう。

1歳半の幼児食でもOK!さといもレシピ

○さといものコロッケ(4人分)

・里芋:5~6個

・鮭缶:1缶

・小麦粉:適宜

・溶き卵:適宜

・パン粉:適宜

①さといもは蒸気の上がった蒸し器に入れて、やわらかく蒸す。熱いうちにふきんで皮をむきつぶす。

②鮭缶は汁気をきって骨と皮を取り除き、細かくほぐしてボウルにいれ、①と混ぜる。

③②を食べやすい大きさに小さく丸め、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。

④鍋に揚げ油(分量外)を入れて火にかけ、170度ぐらいで色よく揚げる。

※さといものぬめり成分でつなぎがなくてもまとまります。付け合せにキャベツ、ミニトマト、ブロッコリーなどあわせてご家族一緒で楽しんでみてはいかがでしょうか?また作りすぎてしまった場合は冷凍保存がおススメです。食べる時にオーブントースターを使うか、フライパンに油を敷かずに加熱することにより、さくっとした食感の美味しいコロッケになります。時間があるときは高温で揚げ直す方法もあります。冷凍での保存は1ヶ月ぐらいを目処に食べ切りましょう。また、冷蔵庫での保存は長くても1日程度にし、常温での保存は避けましょう。冷蔵庫での保存する時は一つずつラップで包むことにより酸化を防ぐことが出来ます。