牛乳アレルギー、卵アレルギーがないようでしたら、離乳完了期から赤ちゃんにアイスクリームを与えてもいいでしょう。

離乳後期から食べられると書いている育児書もありますが、アイスクリームの主成分は生乳と卵黄、それに生クリームです。しかも冷たく加工されていますから、与えるのは慎重にいきましょう。

アイスクリームとラクトアイスの違い

初めてのアイスクリームは、ぜひバニラ味を試してください。アイスクリームの基本ともいえるものです。ところが市販品のバニラアイス、値段も違えば、味も違います。その違いはどういったものでしょうか。

アイスクリームといっても、実は含まれている乳固形成分、乳脂肪分によって、呼び方が違っているのです。

乳固形成分   乳脂肪分
アイスクリーム   15.0%以上    8.0%以上
アイスミルク    10.0%以上    3.0%以上
ラクトアイス    3.0%以上    なし
氷菓        なし なし

値段の安いラクトアイスには、ほとんど乳製品は使われていません。代わりに使われているのは、植物性油です。砂糖、香料、添加物などを加えて、乳化された油を、アイスクリームとして販売しているのです。

赤ちゃんに食べさせるなら、多少高くても、素材のはっきりしたものを選びましょう。市販のものでも、添加物など未使用のものはあります。

氷菓というのは、果汁を凍らせたシャーベットなどの総称です。牛乳アレルギー、卵アレルギーの赤ちゃんは、シャーベット与えましょう。できるだけ天然果汁の含まれているものが望ましいです。

バニラアイスも、自宅で簡単に作れます。食材がはっきりしていて、安心して与えられますが、欠点があるのです。保存状態が長引くと、硬くなってしまい、匂い移りもします。
少量作り、食べきるのかいいでしょう。

どれぐらいの量与えてもいいのか

原料は生乳に卵、生クリームです。1歳前後の赤ちゃんの1日摂取カロリーが900キロカロリーから950キロカロリーですから、1個240キロカロリーのバニラアイスでは、かなり高カロリーになってしまいます。

おやつとして与えられるカロリーは、理想としては1回100キロカロリーほどてす。カップ入りのアイスクリームですと、3分の1から半分までが、赤ちゃんのおやつタイムに与えられる量となります。

シャーベットにかき氷

氷菓となると、アイスクリームだけではありません。シャーベットやかき氷も、欲しがるようになるでしょう。

シャーベットは自宅でも簡単に出来ます。絞ったり、ミキサーにかけて作った果汁を凍らせるだけですから、アイスバーを作る容器を用意して、作ってみましょう。

この場合注意しないといけないのは、冷たいものは砂糖を多くしないと、甘みが感じられないということです。砂糖を足して作ると、糖分のとりすぎを心配しないといけなくなりますが、オリゴ糖などを使用して、作ってみてください。

イチゴ、ミカン、マンゴーなどは、簡単にシャーベットにできます。100%のジュースを凍らせてもいいでしょう。

縁日などで売られているかき氷は、もうしばらくがまんさせたほうがいいようです。衛生管理状態も不安がありますし、冷たいものはお腹をこわすもとになってしまいます。上の子がいて、自宅でかき氷を作るような場合は、少量あげても問題はありません。