なすとは
なすは、ナス科ナス属の植物、またはその果実のことをいいます。原産地はインドであり、とても古くから栽培されていた歴史ある植物または果実になります。5~6世紀頃に中国での栽培が始まり、日本には8世紀頃に伝わってきたとされています。その後、ヨーロッパには13世紀頃に、北アメリカには16世紀頃に伝わったという歴史があります。なすは多くの夏野菜の中でも代表的な野菜であり、栽培のしやすさや様々な料理に合わせやすいことから、とても人気が高い食材になります。全国的に様々な品種があり、現在では200種類ほどの品種があると言われています。独特の鮮やかな紫色は、アントシアニンと呼ばれている色素になります。スーパーや八百屋さんには通年で出回っていますが、旬の時期は夏(6月~9月)になります。
なすの栄養価
なすは全体の約90%が水分であり、栄養価は少なめになります。しかし油との相性が良いので、夏場の食欲が低下してしまう時期には良いエネルギー補給になります。
○なす(100g当たり)
カロリー 22kcal
水分 93.2g
なすはアク抜きが大切
なすはとてもポピュラーな野菜で手軽に購入しやすいため、家庭にとってなくてはならない食材です。味が淡白なのを上手に利用することで、様々な料理に用いることが可能になります。離乳食では中期頃から使用することが可能ですが、その際は皮を剥いて調理して下さい。そして離乳食だけではなく、幼児食以降もなすを使う際に大切なのは、アク抜きをきちんとすることです。なすは、アクがとても強い食材になります。そのため、調理する直前に切り、切ったら黒ずんでくる前に水にさらしてしっかりとアク抜きをしましょう。アク抜き後は、キッチンペーパーなどで水けをふき取ってから調理して下さい。なすの調理法はとても豊富にあります。これから紹介していく「なすを使ったメニュー」を参考にして下さい。
なすの揚げ煮のレシピ
〇材料
なす 1本
いんげん 2~3本
揚げ油 適量
だし汁 1カップ
醤油 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
みりん 小さじ1/2
〇作り方
①なすは4等分ぐらいに切り、軽く筋を入れて、アク抜きをしておきます。
②なす,いんげんは素揚げにします。
③鍋にだし汁,醤油,砂糖,みりんを煮立てます。
④素揚げしたなす,いんげんを入れて、じっくり煮込みます。
⑤味が染みたら完成です。
なすは油の吸収率がとてもよく、且つ油を吸うことでとても美味しくなります。手間にはなりますが、素揚げをすることが美味しさのポイントです。
なすのミートグラタンのレシピ
〇材料
なす 1/2本
ベーコン 1/2枚
じゃがいも 1/2個
ミートソース 50g
オリーブオイルorサラダ油 小さじ1
チーズ(ピザ用) お好みで
〇作り方
①なすは輪切りにして、アク抜きをします。
②ベーコンは一口大に切ります。
③じゃがいもは電子レンジで柔らかく加熱し、輪切りにして、耐熱皿に敷き詰めます。
④フライパンにオリーブオイルorサラダ油をひいて、なすとベーコンを炒め、ミートソースを加えます。
⑤④を③の上に入れて、上からチーズをちらしてオーブンで焼いたら完成です。
子供が大好きな、ミートソース味になります。オーソドックスな食材を使っていますが、お好みで色々プラスしてみて下さい。ミートソースはレトルトのもので十分に美味しく出来上がるので、忙しいママさんにオススメしたいメニューになります。