もやしとは

もやしはマメ科であり、主に穀類や豆類の種子を水につけて日光を遮断して人為的に発芽させた新芽になります。大豆,緑豆,ブラックマッペ,アルファルファなどのもやしがあります。東北や九州の農家では350年~400年ほど前から栽培されていました。大正時代に入ってからは首都圏でも重宝されるようになり、現在では通年で安定供給されるようになりました。安定供給とともに価格の変動の少なさも、消費者としては大変ありがたい特徴になります。購入の際は、茎が純白か淡黄色のものを、ひげ根の先までみずみずしいものを選ぶと良いでしょう。黄褐色に変色したものや、ひげ根の先が茶色く変色しているものは古くなっているので避けるようにしましょう。

もやしの栄養価

とても低カロリーの食材で、たんぱく質やカリウムなどを含んでいます。豆の状態よりも消化が良いのが特徴であり、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンCも含んでいます。以下に、具体的な栄養価を表記していきます。

○もやし(100g当たり)

カロリー 37kcal

たんぱく質 3.7g

カリウム 23mg

ビタミンB1 0.09mg

ビタミンB2 0.07mg

ビタミンC 5mg

もやしはひと手間が大切

もやしは離乳食の中期頃から食べられる食材になりますが、少し繊維質が多いのできちんと下茹でする必要があります。そして幼児食に移行後も大切なひと手間が、芽とひげ根を取り除いて調理することです。1本1本が細いので手間に感じがちですが、この作業をすることで口当たりがとてもよくなり、格段に美味しさがアップします。是非とも、習慣にしたいひと手間になります。また、もやし本来のシャキシャキ感が美味しさのポイントになるので、火を通し過ぎないことが大切です。茹でる時には酢を少々加えたり、炒める時には強火にするなど、少しの気遣いでさらに美味しく召し上がれます。またあまり日持ちがきかないので、購入後はなるべく早めに2~3日で消費できるようにしましょう。食べきれなさそうな場合は、早い段階で冷凍してしまいましょう。その際は、茹でて水分を絞ってから冷凍して下さい。冷凍もやしを調理する場合は、炒め物よりも汁物などがオススメです。

野菜炒めのレシピ

〇材料

豚バラ肉 30g

もやし 1/4袋

にんじん 10g

キャベツ 1~2枚

春雨(乾) 5g

サラダ油 小さじ1

鶏がらスープの素 小さじ1/2

塩コショウ 少々

〇作り方

①もやしは下処理しておきます。

②にんじんは短冊切り、キャベツはざく切りにします。

③フライパンにサラダ油をひいて、豚バラ肉,にんじんを炒めます。

④もやし,キャベツを加えて、鶏がらスープの素,塩こしょうで味を調えます。

⑤最後に春雨を加えて、水分を吸収するとともに春雨そのものが柔らかくなったら完成です。

もやし,キャベツは炒めることで水分が出てくるので、その水分を春雨に吸収してもらうことで栄養価を逃さないようにしましょう。多くの野菜を摂取でき、幼児食に最適です。

もやしサラダのレシピ

〇材料

もやし 1/3袋

きゅうり 1/3本

ハム 1枚

ドレッシング 適量

〇作り方

①もやしは下処理して、茹でておきます。

②きゅうりは斜め切りにして、さらに縦半分にします。

③ハムは細切りにします。

④全て混ぜ合わせたら、完成です。

もやしの水分をよく絞ることがポイントになります。好きなドレッシングと和えてあげることで、子供にとって食べやすくなります。